なんだかなぁ

シナリオ・センター代表の小林です。今日も夏日だそうで、初夏大好きな私としては、ちょっと物足りない。
それでも神宮外苑の銀杏並木がキラキラと緑に輝くさまには心が踊ります。
でも、ここのところ政治の世界だけでなく、自然も揺れていて、今日も九州の方で地震がありましたが、首都圏直下とか南海トラフ地震とか富士山噴火とか週刊誌などで騒がれると、お上がちゃんと対策しているか聞き糺したくなります。

お上と言えば、政治資金規正法の審議に入ったようですが、自民党ってまったく変える気がないんですね。
野党がそろって規制を厳しくという案を出しているけれど、与党は及び腰。どこまで自分たちの利権を離したくないのか気が知れません。
大体、使ったものをきちんと記載するというのは、経理の基本、当たり前のことです。
当り前のこともやる気のない人たちを野放しにしているってどうでしょうか。
税金から政党助成金を出したのは、企業献金を止めるからということだったのに、企業献金・パーティーは当たり前のようにやっている、二重取りもいいところです。
選挙の時の当たり前の組織票もおかしくないですか。
誰に入れるかは個人の判断なのに、企業や団体に決められて票を入れるって憲法にも反していますよね。
世間の当たり前に馴れてしまって、気にしなくなったのもいけないと思います。
色々なものが噴き出てきた今、いいわいいわで見過ごさないで、ひとつひとつおかしいことに声をあげていきましょう。
５月３日憲法記念日。憲法は、私たち下々の生活に直結している、私たちの生活、命に密着していることを改めて心にとめたいと思います。
若者を戦場に送らないためにも。

知りたい

５月24日から上演される劇団青年座の「ケエツブロウよ　伊藤野枝ただいま帰省中」では、アナーキストの伊藤野枝の故郷福岡・実家を舞台に描きます。
伊藤野枝は大杉栄と共に憲兵隊に惨殺されています。なので強い女怖い女自由奔放な女と思われがちですが、彼女で28歳で殺されています。
わずか28年の彼女の生涯の中で故郷はどんな位置にあったのか、興味のあるところです。
映画や小説、お芝居、彼女は色々な形で描かれていますが、どのような視点で切り取るかで見え方も伝わるものも違っていきます。
実家での野枝を描くところから見えて来るものはどんなものなのでしょうか。マキノノゾミさんの世界をのぞいてみたいです。

今、世界中が混沌とし始め、支配や上下関係があることで、抑圧や差別が生まれ、人びとは相互の不信感を強め、その結果、社会が分断され、対立や紛争が生まれ、さらには、国同士の戦争さえ起きています。
そんな時代だからこそ、私たちは色々なことを学んでおかないとまずいことになるのではと思います。
 私は、アナーキズムをよく知りませんが、舞台や映画などをきっかけに考えてみようとか調べてみようとか思ったりします。
私がお上は・・・と思う時は、アナーキズム的に思っているのかもしれませんね。(笑)
日常に必要なことさえわかっていれば普通に生活ができるので、案外自分が知っていると思っている範囲は狭いものだと思います。
でも、ちょっとしたきっかけさえあれば、狭いものも少しづつ広げることはできる、視野は開けていくのではないかと思います。
政治や思想だけでなく、文化・芸術・スポーツなど等多岐にわたって、「虎に翼」の主人公寅子ではなりませんが常に「はて？」と思って生活していくことが、人としてはもちろんですが、特に創作者としては大事なことかもしれませんね。
このゴールデンウイークにそんな時間が持てたら、ちょっと得した気分になりそうです。

シナリオ・センターは4月29日から5月6日迄ゴールデンウイークのお休みをいただきます。
スタッフ共々英気を養ってきたいと思っています。
楽しいゴールデンウイークをお過ごし下さい。