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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

創作の醍醐味

橋田賞授賞式 新人脚本賞受賞者の皆さん

シナリオ・センター理念

シナリオ・センター代表の小林です。昨日は「表参道シナリオ日記」を無断欠勤しちゃいました。
実は、昼間は加藤正人さんの講演、夕方から橋田賞授賞式と出かけてしまっていて、失礼いたした次第です。なので、本日臨時だしです。(笑)

今日は、151期シナリオ作家養成講座の開講です。
朝の部、昼の部と2部制で行います。
土曜日の朝の部はとても人気で、午前中に勉強して、午後から自由に遊ぶ(?)、皆さん土曜日の休みをフル回転させて楽しまれていらっしゃるのでしょう。
コロナ禍から比べると、オンラインだけではなく、通学される方が増えてきて教室そのものが賑やかな感じで、朝の部、昼の部とも受講生の皆さんの熱心な姿が拝見できて、こちらのテンションも思わず上がりっぱなしになってしまいました。
受講生の皆さんが、様々な媒体を通してよい伝え手になってくださることを願っています。

シナリオを通してしみじみ思うことは、何故、人はアクション・リアクションの両方を考えないのかということ。
SNSでも攻撃的になる人は多いですが、相手を思いやっている人は少ないですね。
ちょっと相手のことを想像したら、言葉の使い方ひとつも態度も違ってくるはずです。
「日本中の人にシナリオ描いてもらいたい」というシナリオ・センターの理念は、相手を思いやる心=想像力をつけていただきたい、その一心から生まれたものです。

橋田賞授賞式

昨日は、「橋田賞授賞式」にお伺いしました。
5月10日は、橋田壽賀子さんのお誕生日です。その日にちなんでいつも橋田賞の授賞式が行われます。
橋田賞は、新人脚本賞のコンクールだけでなく、放送界で「視聴者の心に響き記憶に残るような良質な番組や脚本家、俳優」に贈られます。
「連続テレビ小説らんまん」(NHK)、「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ)、「ひとりぼっち~人と人をつなぐ愛の物語~」3作品や、脚本賞にバカリズムさん、また相葉雅紀さん、趣里さんはじめ今年活躍された俳優の方々が受賞され、とても華やかな授賞式でした。

そして、私たちの一番気になる「新人脚本賞」は優秀作なしで佳作がお三方。
安達あづささん「嘘つきリーさん」、平木健典さん「あなたに花が咲くように」、三谷武史さん「ニンベンに憂う」。
いずれの方々もシナリオ・センターの受講生、嬉しい受賞です。
三谷さんは2度目の受賞でもあります。その時は橋田先生がご存命でご一緒に写真を撮らせていただいたことを覚えています。
残念ながら、お三方とも佳作なので映像化になりませんが、安達あづささんの「嘘つきリーさん」を「アクターズチェック」と題して、本読みを行って、動画にしてくださいました。

少しでも形にしたいという橋田賞選考委員の方々の熱意が「アクターズチェック」という形になりました。
本読みは、角野卓造さん、佐藤B作さん、吉村涼さん他テレビ、舞台などで活躍中の俳優陣が参加し、『渡る世間は鬼ばかり』の清弘誠ディレクターが演出。安達さんが書いたセリフに、演出家と俳優たちが言葉を紡ぎながら魂を吹き込みます。
茨城県鉾田市の古いパートを主な舞台に、母親と二人きりで暮らす小学四年生の男子と中国人不法就労者のある夏の交流を描きます。
TVerTBS FREEで視聴できます。詳細は橋田文化財団のHPでご覧ください。

今年も「橋田賞新人脚本賞」は募集されます。テーマは「家族」。
近々応募の詳細などが出ると思いますが、この動画も含めて、他の人の作品を見ながら応募作品に取り組んではいかがでしょう。
お三方の受賞作は、月刊シナリオ教室7月号に掲載予定です。

来年は、橋田壽賀子さんの生誕100年ですので大々的にプロジェクトを行うとのこと、このチャンスに映像作品になるよう頑張って応募しましょう。
橋田さんは生前「今の日本人が年代や境遇によって何を考え、何に悩んでいるか」に敏感で、時代の中にドラマを見つけ、執筆されていらっしゃいました。
その橋田寿賀子さんの遺志を継いだ作品を「橋田賞新人脚本賞」は求められているのだと思います。

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