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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

時は金なり

新井語録

時間稼ぎ

シナリオ・センター代表の小林です。先月の半ばから毎日、講師の方々と個人面談をしています。毎年やっていたのに、コロナからずーっとやっていなかったので4年ぶり。
久々におひとりおひとりと向き合ってみると新鮮な感じがしました。コミュニケーションってとても大事なことだとしみじみ思います。
コロナ禍で対面授業もなかったり、マスク顔のまま修了したりした子どもたちは、精神にどれだけの影響を及ぼされているのか心配になります。
これからどんどんデジタル化していくことでしょう、それはそれで必要なことかとも思いますが、だからこそ、人と人との結びつきの大切さを感じられる環境づくりをしていきたいと思っています。
子どもだけの「考える部屋」もその一つです。

自民党は、4日に考えていた政治資金規制法改正案の採決を見送りました。
いつまで見送ろうが、基本的に変える気持ちもないのに、枝葉末節なことだけこねくれ回しても意味がないと思うのですが。
国民の9割が納得していないこと、ほぼほぼ改正とは言えないことをいじくりまわしてどうしようというのでしょうか。
一度くらい本気度見せて欲しいと思うのですが、国民に顔を向けていない人たちは、誰のお金かとか、どう使うべきものなのかとか全くわからないのでしょうね。
どっちにしても今のままならさすがに国民も黙っていないと思うのです。
どうせ落選するのだから、せめて若手の議員は、国民が欲していることをやってみたらいかがかと。
文言は簡単ですよ。パーティー禁止、企業献金禁止、政策活動費の収支公開、これだけです。
劣悪な改正案が採決されたとしても「私はこの3つをきちんとします」と今の裏金も公開したら、当選すると思うけどなぁ~。日本人って案外改心する人に弱いですよ。

時間経過

「映像表現の技術」を身につけるための基礎講座をシナリオ・センターは行っています。
今日も講師会で、課題について話し合いをしました。受講生の方々が描きにくそうなので、どうお伝えしたらいいかと頭を悩まします。
課題は「1年後」「1年間」。時間経過の宿題です。
この時間経過、授業ではインサート法とかタイトル法とかセリフ法とか、時間を飛躍させるための色々な技術が使えます。
シナリオ・センターの教育の根源は、「映像表現の技術」の習得です。そう、技術です。
なので、1年間の時間経過をどう技術を使って表したらいいかに心を砕きます。
「ドラマとは人間を描くこと」「ドラマとは変化である」と新井一も口を酸っぱくして言っていました。
この時間経過の課題は、なんかつまらない。技術そのものなので、技術に力を入れると、どうもイマイチ面白く描けない。「1年間を描いてみたいわ」とは思えない。心が躍らない。(笑)
時間の経過だけなら、確かに面白くないかも。でも、時間経過は、心の経過でもあると思うと面白くなりませんか。
時間が動くのと同時に主人公の心も動くのです。そうドラマに大事な「変化」ですね。

ちょっと「技術」というとそこばかりに囚われがちですが、何のために「技術」が必要なのかを考えると「人間を描く」ことができるのです。
そういえば1年前の私って何をしていたかしら・・・そんなところにもヒントはあるかもしれません。
コンニャク問答みたいですが、「技術」を使いこなすって、めちゃくちゃ面白いし、ドラマチックになるのです。

時間が経てば忘れてくれるだろう。どっかのトップの人たちは、自分たちの悪事を忘れさせるために時間経過を使いますけど。(笑)

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