買い物、ググる、ときどき、オンライン会議。
このパソコンで、創作ができたら。
空想や妄想が、カタチになる、物語になる、エンタメになる。
無限の可能性が始まる――。
その 可能性 が始まる シナリオ作家養成講座では、
講師とは別に「チューター」というスタッフも、
あなたの創作活動の伴走をします。
ご受講を検討されている方の
「シナリオ・センターの講座って実際どんなもの?」
「興味あるけど、自分にも通えるかなぁ……」
「申し込む前に雰囲気だけでも感じておきたいなぁ」
といった不安を解消するきっかけが
下記の“チューター モノローグ”にあるかもしれません。
それでは、第2講目を終えた、チューターのつぶやきをお届け。
第2講『原稿用紙への書き方』
今日の講義は、シナリオの形式についてでした。
「形式」と聞くと、ただの決まりごとのような気もする。
だけど、シナリオは、“形式”と書いて“やさしさ”と読む。
みたいなところがあるんじゃないかと。
シナリオを構成する3つのエレメント、
柱・ト書・セリフがそう感じさせてくれる。
「柱」は、場所と時間帯を書くところ。
〇喫茶店・店内(夜)
こうやって、柱を立てれば、
場所は、喫茶店の店内で撮影すればいいことが分かる。
時間は、夜に撮影すればいい、もしくは夜の体で撮影すればいいことが分かる。
関わるスタッフさんも、出演する俳優さんも、どこでいつ撮るかが明確になる。
撮影を迷わせない“やさしさ”が、柱にはある。
「ト書」は、情景や人物の動きを書くところ。
「柱」を立てたら、次の行で3マス下げる。
〇喫茶店・店内(夜)
山田太郎(30)と川谷花子(30)が
コーヒーを飲んでいる。
こうやって、ト書を書けば、
山田太郎役と川谷花子役の俳優さんは、どういう動作をすればいいかがわかる。
さらには、役作りのプランが追求できる。
スタッフさんは、コーヒーが必要だということが分かる。
さらには、その様子をどんな風に撮ろうか、ルックの可能性を追求できる。
ト書の“やさしさ”が、撮影に挑むひとたちの準備と追求の助けになることもある。
「セリフ」は、登場人物が喋る言葉。
セリフを書くときは、「柱」を立ててト書を書いたら、
誰のセリフか分かるように、まず名前を書く。
そして、「かぎかっこ」の中にセリフを書く。
セリフが2行になるのなら、1マス下げる。
〇喫茶店・店内(夜)
山田太郎(30)と川谷花子(30)が
コーヒーを飲んでいる。
山田「コーヒーはやっぱり、ここで飲まなきゃ。
花子さんもそう思うでしょ?」
こう書けば、この部分は「セリフ」と分かりやすい(これも“やさしさ”由来)。
山田太郎役の俳優さんは、何を喋ればいいか分かるし、
さらには、どんなふうに喋ればいいか、役へのアプローチも考えることができる。
監督さんは、それをどんなルックで捉えるか、考えることできる。
当たり前のように書くセリフだって、こんなふうに、
スタッフさんや俳優さんへの “やさしさ”につながる。
シナリオはやさしさのカタマリ。
「形式って“決まり”なんですよね」
「こうやって書かなきゃいけないんですよね」
と、実際にご質問いただくこともあります。
「“書き手”にとって、形式は少し窮屈」
と、思いがち。
でもなぜ、形式(柱・ト書・セリフ)を大切にするのか、
と問われば、答えは一つ。
よりよい撮影ができるように、
読み手(スタッフさんや俳優さん)を想う“やさしさ”が込められているから。
あ。シナリオって、手紙にちょっと似てるのかも。
もしアナタが「本当にシナリオ、書けるようになるのかな」と悩んでいるなら、
ワタシはお伝えしたいのです。
相手を想って手紙を書いたことがあれば、
すでに書くチカラがあります、って。
モノローグはこのへんで。
続きはまた 第3講のときに。
==シナリオ作家養成講座 チューターブログ==
「シナリオは、だれでもうまくなれます」
「基礎さえしっかりしていれば、いま書いているライターぐらいには到達することは可能です」と、新井一は言っています。シナリオ・センターの講座は、開講以来『むずかしいこともわかりやすく』をモットーに、創作経験の有無に関わらず、どなたさまにもお学び頂けるカリキュラムで構成しております。 “最初の一歩”として、各講座に向けた体験ワークショップもオススメです。
※シナリオ作家養成講座とシナリオ8週間講座は、オンライン受講も可能です。
詳しくは講座のページへ