暑い
シナリオ・センター代表の小林です。今日は暑い表参道です。毎年どんどん地球は暑くなると聞いて、今年はどのくらい暑くなるのかちょっと心配です。
エアコンをつけて乗り切るしかないのでしょうけれど、値上がりした電気代を考えてエアコンをつけずに熱中症になる方も増えるのではないかと思うと、人間の生活の大本を値上げするということは、犯罪のような気がします。
政府がろくでもないところにお金を使わなければ、助成などたやすいと思うのですが。
毎朝、基本的人権、生存権などなど、憲法の大切さやさしく伝えてくれる朝ドラのおかげで、勉強になっています。
それにしても男性の女性蔑視は、いつになったら変わるのでしょうね。
政策活動費規正改正に対して、お上は「政策活動費についても第三者機関についても明確な方向性を明らかにした」「実効性がないという指摘は全く当たらない」と反論したそうです。
お上の頭はどうなっているんでしょうか。だーれも信じられないことをよくもまあ、きっぱりと言えるものだと、思わず笑ってしまいます。
自分たちの懐だけを大事にしている・・・こういう風にしか考えられないお上だと、私たちの生活は脅かされるばかりだと暗澹たる気持ちになります。
虹のかけら
戸田恵子さんのひとり芝居「虹のかけら~もう一人のジュディ~」を観てきました。
戸田恵子さんは、本当に多彩で、私は彼女ほど「エンタテイナー」という言葉が似合う人はいないように思います。
この舞台は、お芝居というよりミュージカル?リーディング?ま、戸田恵子さんのエンターテイメントというのが正しいかも。
題材は、ジュディ・ガーランドの付き人だったジュディ・シルバーマンの視点で描いています。ジュディ・ガーランドは、5年前に伝記映画「ジュディ虹の彼方へ」が上映され、彼女の壮絶な人生が話題となりました。また生誕100年を記念してCDもでました。
ミュージカル映画「オズの魔法使い」のドロシーは若い方はご存じないかもしれませんが、「オズの魔法使い」といえば今でもジュディ・ガーランドと言われるほどの当たり役で、誰一人追従を許さないほどの才能あふれたミュージカル女優でした。
彼女はあのライザ・ミネリのお母さん、ライザ・ミネリのすばらしさはお母さんの遺伝子のようです。
シルバーマンの日記を朗読しながら、戸田さんがジュディ・ガーランドの生涯を語り、歌います。
彼女のうまさもさることながら、こういう舞台のつくり方もあるのだと感心しました。3人の演奏者と戸田恵子さんだけなのに、とてつもなくドラマチックなんです。
素晴らしいエンタテイナーを得てこの舞台は成立しているのですが、戸田恵子さんをここまで魅力的に見せることができたのは三谷幸喜さんの筆の力だと思います。
人の中には、色々な面があることは当たり前ですが、どこを切り取れば魅力的になるかを考えるが作者の力です。
そして、この主人公を浮かび上がらせるためには、何を、誰を、どこに持ってくる、どういう構成にする・・・独自の見せ方・伝え方を考えないと、作者の独自性も物語の魅力もでてきません。
お芝居だけではなく、映画やテレビ、配信、色々なものを見ることで、たくさん学べることがあります。
他人の作品に触れることはとても大事です。
シナリオライターを志す方は、色々なものを見聞きして、創作の引き出しをいっぱい作って欲しいと思います。