15条
シナリオ・センター代表の小林です。今日も夏日ですが、明日はもっと暑いとかいう予報に、この夏の先行きが心配です。
こんな暑くなってきたのに、より暑さが増し、より不快指数が上がったのは、麻生副総裁の発言。
この人のろくでもない発言には困ったことに慣れているけれど、それにしてもねぇ~。
今回の政策活動費規制法の改革は「ざる法」と揶揄されるほど、何も改革していないひどいもので、国民の7割以上が怒っているのに、このざる法案ですら、「将来に禍根を残す改革」なんだと。
パーティやり放題、企業献金もらい放題、もちろん収支を出すなんてちゃんちゃらおかしいと思っているらしい。
この人が吉田茂と血が繋がっているって信じられない。
吉田茂も色々ある政治家だったけれど、日本のことは大事に考えていた。そういう時代のド真ん中にいたからかもですけれど、日本を取りもどした。でも~、孫の麻生太郎さんは、漢字が読めないだけでなく、国民の気持ちは全く読めない人です。
お金がないと政治ができないって、政治家は、高級クラブや高級料亭で飲み食いしないと何一つ決められないらしいです。
民間では、悪い事を画策する時以外は、会議室で会議はやるものですけれど・・・。
ザ・キャピタル東急のオリガミの5000円以上もする朝食(確かに美味しいけれど)を召し上がりながらの朝食会とか・・・国を動かす人は、ホント違う。
それにしても裏金を何故脱税で罰しない、税務調査に入らないのかと思ったら、税務調査の権限がないのではなく、官僚にとっては国会議員はボスだからやれないんでって。
えーと、憲法何条でしたっけ。どこまでも「寅に翼」にはまっている私(笑)
「15条 すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。」
公務員は(税務署員も入ります)国民に対する奉仕者であって、議員に対する奉仕者でもなく、ボスは国民ですけれど。
君が心をくれたから
1月期のフジテレビの月9で話題になったドラマ「君が心をくれたから」(小学館文庫)のシナリオ本が出ました。
脚本は、宇山佳佑さん。
小説「桜のような僕の恋人 」(集英社文庫) 、「 この恋は世界でいちばん美しい雨 」(集英社文庫) など等、究極の ラブストーリーを描くベストセラー作家宇山さんの書き下ろしドラマです。
愛する人の命を救うために、あの世からの案内人に「君の心を差しだしたら、奇跡を起こしてあげよう」といわれ、五感を差し出す雨と助けられた太陽のラブストーリー。
毎回、ひとつずつ五感を失っていく雨の姿に、視聴者からはあまりに可哀そうでちょっとブーイングもあったけれど、だからこそ生まれるんですね、究極のラブストーリーが。
宇山さんの発想は、何故か読者の心を鷲づかみにします。ファンタジーなんだけれどファンタジーで終わらないのは、登場人物のキャラクターがしっかりとしているから。
このキャラクターならこうするだろう、だからこそ悲しかったり、辛かったりする、そこを描き切るうまさなんですね。
この「君が心をくれたから」のシナリオ本は、その宇山流の秘密をみることができます。
シナリオライターを目指しているなら、是非とも読んで欲しいと思います。
ただ、シナリオを知らないどなたにもわかるようになっているので、書式はシナリオ・センターのシナリオ形式とは異なります。かえって読みやすいかも。(笑)
どんなセリフが心を打つのか、そのセリフが生きるために何をしなければいけないのか・・・。
よくプロデューサーの方々には「セリフがうまい脚本家」が欲しいと言われます。
でも、かっこいいセリフを作ればいいのではなく、そのセリフが「決めセリフ」「効きセリフ」になるのは、その前にそこへ行かせるためのシーンが必要なのです。
宇山さんのシナリオを読んでみてください。
胸キュンのセリフが、涙なしでは見れないシーンが生まれる秘密をみつけることができると思います。