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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

見る聴く

脱・情報弱者(八雲出版)坂上智守著

任意

シナリオ・センター代表の小林です。全国的に大雨で、警報級の大雨になることもあるそうです。
出身ライターの浜田秀哉さん脚本の「ブルーモーメント」ではありませんが、場所によってずいぶんと違うようなので、気象情報に注意しながら、くれぐれも気をつけてお過ごしください。

怒りに震えております。
保険証に続いて、携帯電話を契約する際に必要な本人確認方法を、な、な、なんとマイナンバーカード一択にするとお上が決定したそうです。
「ふざけないでよ~と!!」私は言いたい。
マイナンバーカードは任意なのに、なんで一択なんですか。マイナンバーカードを持たないと、携帯を持てないということですよね。
偽造の割合が最も高かったのが保険証で77%、次いで免許証が72%、在留カードが42%、マイナンバーカードが4%と偽造を理由にしていますが、マイナンバーカードの4%っていうのは、数字のマジック?本当は使われていないからじゃないのですか?作られた人の半分以上が携帯していないそうですし。
積極的に作らない人の大半は、国が信用できない、政府の個人情報を把握するという姿勢に賛成できないからです。
そもそも取得は任意なのに、やり方が強硬すぎるのは何故?80年前に、戦時下に戻った気がします。
しかも国民に20%も支持されていないお上が勝手に決めるってどういうことなんでしょうか。まずは、信用できるお上になってからにしてください。

関心

「橋田賞の公開セミナーがあるよ~!」って、お知らせしようと思っていたのですが、なんとあっという間に満員になってしまったそうです。
嬉しいですね、関心を持ってくださる方がたくさんいらっしゃる。
こうしたセミナーに参加されることはとてもいいことです。
コンクールで言うと、創作テレビドラマ大賞、創作ラジオドラマ大賞なども公開セミナーがありますので、ちょっと気に留めておいてください。

他人の話をお聴きできるチャンスは、できる限り作られるといいかと思います。
自分と全く違う、自分と同じ考えのようだけど切り口が違う、他人はどう逆立ちしても自分とは違います。
だからこそ他人の話を聴くことが大事なのです。
今話題のアウシュビッツ強制収容所を全く今まで視点、表現とは違う形で描いた映画「関心領域」。
この映画はアウシュビッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の平和な暮らしが描かれています。
彼らは壁一枚の先で大量虐殺されている世界があることも知ろうともしないし、虐殺されたユダヤ人の服や宝石なども平気で身につけるのです。
これは、単に知らないからです。無関心だからです。

関心がないということはすごいことなのだなぁと思いました。
そして、映画ほど極端ではないけれど、私の周りにも関心を持っていない物事がたくさんあるなぁと。
なんでもそうですが「関心がない」「知らない」ということは、感性の世界を狭めるということなのです。
自分の世界には限りがあります。自分の半径5メートルでものを見るとそこまでしか広がりません。
他人の話を、他人の作品を沢山見聞きすることは、想像力を広げることができ、創作に携わる人の第1歩だと私は思うのです。
70過ぎても狭い世界しか知らない私の経験から言わせていただくと、若い方々には、関心を広げてもらいたい、たくさんの経験を積んでもらいたいのです。

出身ライターの坂上かつえさんのご子息が「脱・情報弱者」(八雲出版)という本を出されました。知らない情報がいっぱい、驚くことをいっぱい教えてくれます。よく理解できないこともいっぱいあるけれど、勉強したら少しはわかるかもね。
自分の関心領域をどれだけ広がられるか、私も若い皆さんと競争してみたいと思います。

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