表参道シナリオ日記
シナリオ・センター代表の小林です。私事で恐縮ですが、表参道シナリオ日記を書こうと思っていたところへ、大学時代の友人の訃報が飛び込んできました。
彼は毎日このブログを読んでくれていました。
黙って休んだ時は必ず心配してラインを送ってきました。
私の言動に賛成したり反対したり、いつも気にかけてくれました。
毎年秋になると男3人女2人の5人組で、もう十数年になるでしょうか、瀬戸大橋や天橋立や徳島など等どこへでも彼の運転で旅行にいきました。
50年もの付き合い、気のおけない男女を越えたいい友人でした。
この歳になると仕方がないのでしょうけれど、遺される者はただただ寂しい。
今日のブログも明日のブログも読んで欲しいと心から想います。
1枚のはがき
昨日はシナリオS1グランプリの授賞式でした。
46回目を迎え、審査員も飯野講師から渡邊講師にかわり、又違った視点での審査になったかと思います。
渡邊講師の丁寧な講評に受賞者の方々はとても喜んでくださいました。
残念ながらグランプリは出ませんでしたが、佳作、奨励賞の5人の方々は意気軒昂、今後の活躍が大いに期待されます。
奨励賞を受賞された和雨さんが、お会いして開口一番とても嬉しいお話をくださいました。
2020年コロナ禍の真っ最中にシナリオ・センターは創立50周年を迎えました。
50年、半世紀も続けられたことを皆さんと共にお祝いしたいと張り切っていた矢先のコロナでした。
パンデミックの最中、創立パーティーはおろか通学していただくことも、お会いすることもままならない日々。
それでも受講生の方々と繋がっていたいという想いから、何かできないかと、こんなことで終わりたくないと「50周年記念20枚シナリオコンクール新井一賞」を開催しました。
すると、なんと歴代総数一番、936編もの応募をいただいたのです。
こんな時にこれほどの応募をいただけるとは思いもよりませんでした。
嬉しくて嬉しくて、本来は1次審査を通過された方のお名前だけを載せるのですが、皆さんの心意気に応えたくて、月刊シナリ教室に応募者936名の皆様のお名前を掲載させていただきました。
そして、審査が終わった後、936名お一人お一人に私の手書きのコメント付きのはがきをお送りしました。
ほんの2,3行のコメントですが、応募してくださったことへの嬉しさをお伝えしたくて。
そんなことが4年前にあったのです。
和雨さんが、このはがきに励まされてシナリオを描き続けてこられたのでいつかお会いしてお礼を言いたいと思っていたとおっしゃってくださいました。佳作の河合さんまでも。
こちらこそ、ありがとうございます。
これ以上の喜びはありません。
しかも描き続けてくださったからこそ、シナリオS1グランプリで受賞をされたのです。
「どんなことがあっても描き続けてほしい、創作することを止めないで欲しい」私の想いを受け取ってくださった方がいらしたことの嬉しさは何にも勝るものです。
シナリオ・センターをやってきてよかった・・・この一言しかありません。
「書き続けてください」シナリオ・センターは、ずーっと皆さんの背中を押していきます。