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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

駅前シリーズから子供シナリオまで、根っこは同じ。

シナリオ・センター代表の小林です。月曜日から暑さがぶり返してきました。どなたとお会いしても、変な気候だねというご挨拶から始まります。ホント、変な気候です。 

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日記は、ちょっとお休みをいただき、お話していましたように鎌倉川喜多映画記念館で木・金曜日と過ごしてきました。

川喜多映画記念館は、東宝映画の特集をしており、センター創設者の新井一が脚本・企画の『駅前シリーズ』のポスターなどが展示されていました。思わず懐かしくってしげしげ見ていましたら、駅前シリーズのあまりのいい加減なタイトルに思わず噴き出してしまいました。
駅前飯店、駅前医院はまだしも、駅前弁天、駅前競馬、駅前百年、駅前探検、駅前開運などと・・・、シリーズ24作品、どうやってこんなすごいタイトルをつけたんでしょう。いまどきありえない(笑)

暑くないといいなあ・・・そればかり思っていました。1日目はいいのです。暑くても雨でも。シナリオ作りですから、冷房のある鎌倉市商工会議所が会場です。
問題は2日目、川喜多映画記念会館に場所を移しての撮影になります。中でとるシーンの場合はまだしも、外での撮影は暑かったり雨だと敵いません。
とくに、こどもたちが熱中症にならないようにこまめな水分補給や休憩をとるなど、世話焼きばあさんのようにうるさくいわなくてはなりません。飴やチョコなどちょっとしたお菓子なども差し入れします。
今年はおかげさまで、案外涼しかったのでずいぶん助かりました。

 

さてさて、肝心の内容です。4年生から6年生までの25名が参加されました。
1日目は、シナリオ作りです。
午前中に、好き嫌いゲームやエアーキャッチボールなどをしながら、アクションリアクションのおはなしやキャラクターのお話などをして、シナリオって発想して、書けばいいのかを教えます。
昼食後、シナリオを1時間ほどで書いてもらいます。
書き終わると、グループに分かれて、撮影をするシナリオを選びます。決選投票までいきます。
自分のがいいと結構主張しますが(笑)、1回目の投票は、2作品ずつ自分以外の作品を選びます。票が分かれた場合は、決選投票。そのときは自分にいれてもOK。
大人たちは見守るだけです。
そして、決まると、役に合わせてスタッフキャストを決めます。6人の登場人物に、スタッフは監督、カメラ、音声です。

 

今年は、シナリオのみのグループを作りました。
シナリオのみなので、シナリオづくりの最後に1本を選んで寸劇をしてもらい、カメラに収めることにしました。
シナリオづくりグループは「トイレ殺人事件」「あきれてものもいえない」「チョコレート戦争」などタイトルにも凝った子供たちもいましたが、ヘラクレスオオカブトをみつける「カブトをとりにいく」が決まり、みんなで寸劇をしました。

シナリオのみの子供のなかには、本当にシナリオを書くこと以外、発表も、選考も、寸劇もしたくないという子供もいました。
なかなか・・・いや相当ガンコでしたが(笑)、それも持ち味、決して無理強いはしません。なんとか話し合ってカチンコを鳴らす役を承諾してもらいました。それも渋々でしたが。
それこそが個性です。自分の主張ができることも大切ですし、集団の中でどこまで主張するか・・・そこを知ることも必要です。
彼女の書いたシナリオは、友達と仲良く遊ぶ気持ちのよいお話でした。
誰一人同じものシナリオはありません。みんな違います。書けない子はいませんし、どの子も自分の作品が「一番いい!」と思っています。
最初こそ恥ずかしがって見せない子もいますが、書き出すと見て欲しくって「ねえねえ」と呼びます。(笑)
これが大事です。自分だけの作品を書くことができた、自分の思いや考えで創ることができる・・・この達成感こそが想像力を伸ばします。
明日は、撮影に入ります。

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