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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

生きること

三島有紀子監督特集

泣かせないで

シナリオ・センター代表の小林です。米子に住んでいる友人から、初めて大雨で避難指示が出て怖かったというメールが来ました。マンションの5階でワンちゃんもいるので避難はしなかったけれど、とっても不安だったそうです。
こういう不安を抱えている方、被害に遭われた方があちこちにいらっしゃることでしょう。
地震もそうですが、この気候変動から起こる大雨などは、今までの災害対策では、おぼつかない気がします。
国とか自治体はどういう風に考えているのでしょうか。

能登半島が半年以上たっても復興の兆しが見えないのも、想定外の被害があったからだと言っていますが、それだけでしょうか。
2020年頃からそれまでの400倍もの地震があり、令和5年の奥能登自身も大きかったのに、県が対策を強化していなかったことが大きな原因ではないでしょうか。
何がいつ起こるかわからない事にお金をかけたくないというのは、まあ、普通の感覚かもしれません。
でも、一般の人はそれでもいいと思いますが、地震国、災害大国の日本を司るお上はそれではまずいです。
何かあった時に素早く手厚い対応ができるようにするのがお上の仕事です。
防衛は外敵ではなく、自然です。
なによりも災害に力を注ぐ、お金をかけるべきだと思うのです。
北朝鮮や中国が攻めてきたら・・・とか言って防衛費を積み上げていますが、戦争は人間が起こすことですから、人間の叡智があれば止めることはできます。(ま、そこが無理といわれると・・・)
ですが、自然災害は如何ともし難いのです。話し合いになんて応じてくれません。
一刻も早く新しい災害対策を講じてほしいです。明日もまた誰かが泣くことになるかもしれません。

やったぜ!

快挙です!!出身監督の三島有紀子監督が6月26日から行われたインディペンデント映画を中心とした映画祭、第9回シアトル映画祭で、4冠受賞しました。
一番大きな賞は、三島有紀子監督が映画祭最高賞である映画祭全部門の最優秀監督賞、多くの監督の中から選ばれたことは日本の監督として素晴らしいことです。
また、妻夫木聡/『Red』長編映画国際部門の最優秀主演男優賞
山村卓也/『インペリアル大阪堂島出入橋』短編映画国際部門の最優秀撮影賞
三島有紀子/映画祭最高賞である映画祭全部門の最優秀監督賞/『Red』長編映画国際部門の最優秀作品と三島作品が4冠を受賞したのです。
おめでとうございます。

7月20日から8月2日まで、凱旋上映のようにポレポレ東中野で「三島有紀子監督特集」が行われます。
実はこの特集、凱旋ではありません、その前から決まっていました(笑)。

今年2月に長編10作目として公開された「一月の声に歓びを刻め」が批評家らから「新たな映画作家のステージ」として「これまでと違う次元の作家になった」と評され大きな話題を呼んだことから、旧作との比較をすることで三島有紀子の描く世界の解像度が高まるのではないかということで生まれた企画なのだそうです。
今までの三島監督が撮られた商業映画とは、確かに「一月の声に歓びを刻め」は違います。
過去の作品と並行してみることってあまりないので、何が違って、何が広がり、何を失ったのか・・・とくと拝見したいと思います。
で、もうひとつ面白いのは、上映館のポレポレ東中野「上映チラシ」なのです。
上映する作品のあらすじなどを普通は載せるところをその作品に対する監督の言葉を載せているのです。
どんな気持ちで、どんな撮り方を、どういう風に役者と・・・など等、これがまた面白い。
三島監督の映画作りの一端を垣間見るようです。
こういう新作と旧作のコラボ上映って、なかなかありません。ホント、見ものです。
で、連日、監督とゲストトークもあるようですので、そちらもお楽しみに。

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