意識改革
シナリオ・センター代表の小林です。夏休みはもう終わりなのかと思うほど暑い夏を堪能(?)してしまった7月が今日で終わります。
8月も「♪猛暑は続くよどこまでも~♬」らしいので、熱中症やコロナにくれぐれも気をつけて過ごしていきましょう。
8月は、暑すぎる時は無理に通学されずともオンライン授業をご利用ください。
男性の育休取得率がでていました。
2021年10月からの1年間に妻が出産をした男性の育休の取得率は30.1%で、前年よりおよそ13ポイント増え、1996年度の調査開始以来、過去最高となったそうです。
育休の取得期間も前回の調査と比べ、2週間以上取得する人が増え、「1か月から3か月未満」が28%と最も多くなっています。
とはいえ、過去最高と言ってもまだ3割だし、3カ月くらいの育休かぁと私は思っちゃいますが。
子どもができたら、男性も女性も1年間は育休を取得することを義務化して、両親で育児をするのが当たり前にしたいと私は思います。
たぶん一番の問題は、仕事を休むことへの恐怖、1年間のブランクが大きいと本人も周りも思ってしまうことです。
育児する男性自身も企業の上司や同僚の意識の変革がもっとも必要ですね。
「私がいないと・・・」って思わなければ仕事をする気概が無くなるかもですが、子育てはどんな仕事よりも大きく大事な仕事だという意識変革をみんなでできればうまくいくのではと思います。
意識改革ができない限り、少子化は止まらないでしょう。
こう言ってしまうと身も蓋もないのですが、後藤所長は、「誰がいなくなったって地球は回るのよ、自分がいなければと思うのは驕りよ」と。
で、毎年海外旅行へでかけ何週間もいなくなる、昨年からは天国校へ行っちゃいましたが。(笑)
曖昧な記憶
昨日の夜中に、子どもの頃家族で観た「ベン・ハー」(59年)を観ました。
1960年、銀座のテアトル東京で70ミリワイドスクリーンで見たことを覚えています。212分の大作で、昨日も放送が終わったのは午前3時半を過ぎていました。
でも、最後までのめり込んでみてしまいました。で、今日は眠い。(笑)
60年以上も前CGもなかった時代に、まあ、どうやってこの大観衆、海上での戦いや、戦車競技場でのシーンを作ったのかと思います。
この映画は、ウイリアムワイラー監督で、タイタニック」「ロードオブザリング」と並ぶアカデミー賞最多部門受賞をしている名作です。
当時10歳の私でも子ども心にも素晴らしいと思ったのでしょう、いくつかのシーンが今でも頭の中に鮮明に浮かんできます。
ところがです、私の記憶と微妙に違うんですね。
とても大事な伏線があります。
主人公のベン・ハーが冤罪で水も与えられずガレー船に連れていかれる時、一人の大工に水を与えてもらうのですが、その後ゴルゴダの丘で処刑されるイエスキリストがその人と知り、階段を上る途中で倒れたイエスに、自分がしてもらったように水を与えるのです。
このシーンがキリストとベン・ハーの物語だと知るとても大事な伏線回収を、私の記憶では、丘に向かう山道で十字架につぶされそうになるのを助け起こしたんです。そんなシーンはないのに。(笑)
ベン・ハーの母と妹が5年近くも地下牢に閉じ込められ、疫病に冒され、イエスの奇跡で病が治るのですが、それも違っていましした。イエスの処刑を見ていたと記憶しているのに、洞窟の中で雷鳴を受けながら奇跡をうけているのです。
前に横浜の生徒さんに「シナリオ基礎技術」に「ベン・ハーにおける闘牛場の牛車の競争・・・」と書いてあるが「戦車場で馬車」ですよとご指摘いただきました。
出版社にも訂正をお願いしたのですが、未だに直っていませんが(汗)・・・ご指摘ありがとうございました。
戦車の車輪のアップ、ベン・ハーの戦車の4頭の真っ白な白馬、壮絶な戦いを描いているシーンなのに、新井一は、なんで闘牛と書いちゃったのでしょうね。
私だけだったらお恥ずかしい限りですが、人の記憶って案外曖昧なものですね。
それでも、なぜかいい映画は心に残っているのです。
それは、ベン・ハーをはじめ登場人物のキャラクターがとても魅力的だからではないでしょうか。
最後にイエスのおかげで憎しみと復讐から解き放されたベン・ハー。
ウクライナもアフガニスタンも憎しみから解き放たれることを祈りたいです。