八朔
シナリオ・センター代表の小林です。ああ、もう8月ですよ~。暑いですね~。
8月1日は、八朔と言います。時代小説や時代劇によく出てきますね。
今で言うと(新暦)8月下旬から9月頃にあたります。
稲作を行っている人たちにとって、田んぼに稲穂が実りだすとても大切で希望のある季節になるので、秋の収穫を前に「初穂(はつほ)」という収穫前の稲穂を神様へお供えし、日本各地で「豊作祈願」の祈りが捧げられてきました。
田んぼの実りを祈願するという意味を込めて、この日は「田の実の節句・田実(たのむ)の節句」とも呼ばれ、それが「田の実」が転じて「頼み」となり、農村においてはよく頼みごとをするような親しい人などに、稲穂を贈る慣習も生まれたのだそうです。
日本語って、語呂合わせがよくありますが、改めて調べてみると面白いですね。
8月1日は花火の日でもあります。
戦時中禁止されていた花火が1948年8月1日に復活した記念日です。
この間観劇した野田秀樹さんの「正三角形」の主人公を花火師にしたのも、戦争と花火(平和)との対比を表したかったからです。
夏の風物詩花火大会がこれから津々浦々で行われるでしょう。
心から花火があげられる夏が続くことを祈ってやみません。
トップシーン
トップシーンのおもしろさだけで勝負!みんな大好きトップシーン脚本大賞が、還ってきた!トップシーンだけで、ワクワクするドラマを競うのが『トップシーン脚本大賞』です。
という出だしで、ホームページより募集が始まっています。
先月もちょっとお知らせしましたが、なんせ、ドラマを見続けてくれるかどうかは、すべてトップシーンにかかっていますから、ここは大事。
これって本当の魅力を感じる?わくわくする?って、ご自分の作品を訊いてみるのはとてもプラスになるかと思います。
小説の書き出しの1行だけで競う『書き出し小説大賞』があるのも、本屋さんで本を手に取った時、最初の1行を読んで惹きつけられるかどうかで、買ってもらえるかが決まるからです。
タイトルと、イメージをかき立てるトップシーンだけを書くのが「トップシーン大賞」
テレビドラマで言えば、ドラマが始まって1,2分で勝負は決まる。「はぁ~」と思ったらリモコン押しちゃうよ~他局へ。
映画館で出ていく人もいますものね。
今回はお題があります。『恋愛青春もののトップシーン』
「恋愛青春もの」ですかぁ・・・わあ、難しい。
既成のドラマがいっぱいあるから、「おっ!」と惹きこむためには、今までにないものを考えないといけません。
全体の設定やストーリーは関係なく、ただただ先が気になるトップシーンを描いてみる!そこに専念してみてください。
締め切りは8月27日(火)20:30
前回の最優秀賞を載せますので、ご参考に。
■最優秀賞 丸山華乃さん『指先の恋』No.1115 丸山華乃さん
『指先の恋』
○美術予備校
鏡を手に自画像を描く音波鈴(18)、デッサンはまだ途中。
鏡を調整するフリをして、斜め後ろで描いている生徒の手元を映す。
こっそり画用紙をめくると下の紙に骨張った青年の手のデッサン。
鏡に映る鈴の顔、赤くなる耳。
トップシーンはドラマの肝。そこからすべてが始まるのです。
色々なドラマや映画のトップシーンを見て研究するのも手です。