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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

子どもと大人

出前授業

伝える

シナリオ・センター代表の小林です。夏休みがある上、この尋常ではない暑さに、なんとなくユルユル過ごしています。
7月初めにやった健康診断の結果が送られてきて、診断結果のあまりの表現に思わずたじろいでしまいました。
一言「太りすぎです。」(汗)
言い切りたいほど太り過ぎだということですよね。普通、こんな直接表現しませんもの。
ま、今年になって5キロオーバーだし、わかっているのに、食欲が止まらない、止められない。私が、私が悪い・・・。
今度は、脳ドックで食欲中枢が壊れていないか、しっかり調べていただきます。

政権に立ち向かえない最近のマスコミ・ジャーナリズムには、ほとほと愛想が尽きていますけれど、パリオリンピックの報道でもガッカリしています。
メダルを取ると、何度も何度も同じシーン、同じ人を色々なところで取り上げていますけれど、テニスなどは放送時間をいくら探しても見つからないのです。
探しあぐねていたら、日刊ゲンダイに錦織選手も大坂選手も『あの人は今』状態で、ほとんど無視されていると書いているのを読んで、腑に落ちました。見つからないはずだ、放送してないのですね。
負け組勝ち組の差をまざまざと感じさせられました。
もちろんメダルリストを褒め称えることはいいですけれど、もう少しメダリストが出る競技ばかりではなくまんべんなく競技を見せるべきだと思います。
文部科学大臣が、オリンピック選手を誹謗中傷しないでと発言をされていますが、ある意味、報道がやっている行動は同じことのように思うのですが、どう思われますか。
この国は、いつの間にか人に対して寛容さもなく冷たくなってしまったと寂しい気持ちでいっぱいです。

テーマ

今年になって小学校の出前授業が急激に増えました。去年の今頃は3校でしたが、なんと14校に。まあ、大忙し。いったい小学校に何の異変が?(笑)
ほとんどのご依頼が、映像を創りたいというご要望。みんなタブレットもっていますからね。
もちろん、喜んでお引き受けして、シナリオ作りから撮影方法、編集までお教えさせていただきます。

子どもたちは、目を輝かせて楽しそうに授業に臨みます。
それは何をすればいいかが明確になるからです。
これって、私たち大人がシナリオを描く時も同じです。
実は多くの方は、こんな物語を描きたい、こんな設定は面白いだろうと考えますが、途中で止まってしまいがちです。
子どもたちと同じで「何をすればいいか」を明確にすると再び筆(キーボード)は動きだします。
明確にするというのは「テーマ」を決めるということです。
「こういう設定でいこう、こう展開していこう」というストーリーを考えることで、「テーマ」もあるように思いがちですが、気がしているだけで「テーマ」まで明確にできていないのです。
「テーマ」とは「私が伝えたいもの」。あなたの中にしっかりと明確になっていますか。
シナリオを描くこと、シナリオライターに成りたいのは、誰かに、多くの人に伝えたいものがあるからですものね。

子どもたちが驚くように大人顔負けの魅力的な映像を作れるようになるのは、とても純粋に「伝えたいもの」を明確化できるからなのです。
大人はちょっとカッコつけるので余計なことを考えてしまうのですが、経験も知識も少ない子どもだからこそ、ストレートに考えられるのでスムーズにできるのです。
騙されたと思って、子どもの頃に戻って「○○を■子ちゃんに伝えたい」って単純に考えてみましょう。

そういえば、6月に上梓した新井一樹の「シナリオ・センターが伝える14歳からの創作ノート」(KADOKAWA)、大人向けの「シナリオ・センター式 物語のつくり方」(日本実業出版社)もいいけど、めちゃくちゃわかりやすいって出身ライターやプロデューサー等プロからお声をいただきました。
大人も、子どものような純粋な気持ちで素直に読んでみてください。きっとお役に立ちます。

過去記事一覧

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