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総合学習で創立130年記念映画を製作@横浜市立東台小学校

総合学習で創立130年記念映画を製作@横浜市立東台小学校

はじめまして。
今回、キッズシナリオ出前授業のリポートを担当します交差点子です。
みなさん、よろしくお願いします。

今回私たちが訪れたのは、校庭に朝顔の花が美しく咲く横浜市立東台小学校の6年生のクラス。
この日は1学期最後の総合学習の時間でした。

クラスのみんなは、総合学習の時間に「創立130年記念映画」の製作を予定しています。
それに先立って、班に分かれて動画の作成をスタートさせたそうです。

ところが、「みんなの方向性がまとまらない」
とのことで、担任の先生からシナリオ・センターに、出前授業のご依頼がありました。

東台小学校が開校した、今から130年前は1894(明治17)年。横浜港の整備が進み、この年には鉄桟橋が、翌年には二代目横浜税関庁舎が完成するなど、近代的な港として発展していった時期です。
その頃から、この東台小学校がどんな歴史を刻んできたのか、私もとても気になります。

この歴史ある学校にて、シナリオ・センターの“シナリオの技術”を活用した映画づくりをナビゲートしたのは、昨年 映画監督デビューを果たした田中和次朗です。

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・サービス名:創立130 周年の記念映画をクラスで作りたい!
・目的:一丸となって動画を作りたい 
・対象:横浜市立 東台小学校 さま(6年生)
・時間:約90分
※キッズシナリオの詳細
https://sites.google.com/view/kids-scenariocenter/home 

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方向性がまとまらない!

動画を作りたいのに方向性がまとまらない。
みんなのお悩みに、私も思わずうんうん、と頷いてしまいました。

実は、私の家では2匹の飼い猫(八割れ2歳♂と新参者の三毛猫6ヶ月♀)がいて、その「猫ちゃん動画」を撮っています。YouTubeを参考にしながら。

ですが、それがなかなかうまくいかなくて。
みんなと一緒で、方向性がまとまらないって感じなんですよね。
「すてきな猫動画だね」って言われたくて、色々撮ってみるけど、あとで見てみるとなんかいまいち。

他の要素が必要なのかなと思って、生活感を出さないように、かつ、我が家のライフスタイルをそれとなくチラ見せしたりもしてるのですが、それもいまいち。

どうしたら、家族や友達に「ちょっと見て!」と胸を張れるような、いい動画が撮れるのでしょうか。

そんな折に、私は今回のキッズシナリオのサポートに行ってきました。

そして私も、動画の作り方のコツがわかったんです。
それは、登場人物のキャラクターについてブレインストーミング(ブレスト)をしているときでした。

私、いい動画のポイント、気づいちゃいました!

*

どんなブレストをしたのかというと、「青山ひかる(12)」という名前からどんな人物なのか、自由に発想してもらうというもの。正解も不正解もありません。思いついたことをどんどん言ってもらいます。

クラスメイトの発表を聞いているうちに、想像のアンテナがどんどん広がって、次々と手が挙がります。

――部活は?

「バスケ部」「サッカー部」「陸上」。
体育会系が続くなあと思っていたら「音楽!」という声も。

――どんな性格?

「いきり」「やんちゃ」「暗い」「明るい」「ナルシスト」と来て、「ダメ男!」という声(笑)。

――苦手なこと・苦手なものは?

「図工」「音楽」「先生」。
「告白」というアイデアがあがると「ホントに好きだったら!」という補足の声が、
「ピーマン」というアイデアには「親近感湧くわ!」というツッコミが!

みんなで「青山ひかる」のキャラクターを考えているうちに、
さらにクラスの一体感が高まってきたような。

そこで私、思ったんです。
これぞ、キャラクターのチカラなんじゃないか!って。
みんなの頭の中で、「青山ひかる」という人物が具体的にイメージできてきたから、
ツッコミの声があがったり、リアクションがうまれたのではないでしょうか。

架空の人物だけど、イメージできてくると、感情移入できるようになる。

だから、物語をつくるときはまず、登場人物のキャラクターを考えてみるんです。

そして私、気づきました。これは猫ちゃん動画を作るときも同じなんだって。
猫を上手く撮ろうとするよりも、2匹それぞれのキャラクターをしっかり捉えることが大事なんだ!と。

考えてみれば、全然キャラクターが違うんですよ。
八割れ君(2歳)は食いしん坊。三毛猫ちゃん(6ヶ月)はちょっぴりおっとり。

だから八割れ君は、音もなく現れ、三毛猫ちゃん用の子猫フードをそっとつまみ食いしちゃいます。

でも三毛猫ちゃんは「私の!」と反撃したりしません。
この反応の仕方に三毛猫ちゃんのキャラクターが出てますよね。

一方の八割れ君は、私につまみ食いが見つかると、「だって食べたいんだもん!」というふてぶてしい顔をして、こそこそ退散していきます。
この表情や行動、八割れ君らしいですよね。

今度から私、こういうキャラクターが出る姿をピンポイントに狙って、カメラに収めようと思います!

キャラクターってほんと大事ですね。

どんな動画でもキャラクターを考えることは欠かせない!

*

みんなと一緒に、私もキャラクターの大切さを再実感できた、そんな出前授業でした。

これから作る創立130年記念映画のときも、
「キャラクターを意識する」ということをやってみてくださいね。

創立記念映画でも、私の猫ちゃん動画でも、どんな動画でも、
キャラクターを考えることは欠かせませんよ!

以上、今回はキッズシナリオ出前授業「横浜市立東台小学校編」。
交差点子がお届けしました。
またいつか「交差点便り」がお届けできますように。

※その他、いろいろな学校で実施したキッズシナリオも模様もご覧ください。
コミュニケーション力 を上げるシナリオ研修 事例まとめ

※おすすめ書籍
新井一樹 企画・構成・著 改訂版 『いきなり効果があがるPR動画の作り方』(「シナリオ教室」シリーズ/言視舎/執筆 川村千重・内藤麻貴・田中和次朗)

キッズシナリオについて:出前授業やオンライン創作クラス「考える部屋」

・出前授業
シナリオ・センターは、1970年創立。優秀なシナリオライター・脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に創設以来、700名以上の脚本家や小説家が誕生しています。2010年から「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」という思いから、小中学校への出前授業として『キッズシナリオ』プロジェクトを開始。創作を楽しみながら、想像力と表現力が身つくカリキュラムを提供しています。オンラインでも実施可能です!
>>こちらの動画をご覧ください。

※キッズシナリオの活動をアシストくださる方、随時募集中です!
シナリオ・センターが小学校・中学校で実施しているキッズシナリオの活動を後押ししてくれるアシストの方々(個人・法人)を募集中しています。手弁当で実施しているので、アシストしてもらえるととても助かります!
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