聞く力

シナリオ・センター代表の小林です。昨日起きた地震が南海トラフ巨大地震につながるかどうかはわかりませんが、暑さだけでも大変な時期に大きな地震が起こりませんように、宮崎始め被災地の皆様がどうか安全に過ごせますようにとただただ祈るばかりです。
これは天災です。人間の力ではどうにもなりません。
ですが、能登地震後のお上の対応は、人災。それも愚かな人間たちの仕業です。
これからも人災が起きないように私たちはしっかりと声をあげましょう。

今日は79回目の長崎原爆の日、６日の広島に次いで、長崎で平和祈念式典が行われました。
真っ青な空を見上げながら、人間の愚かさを改めて感じます。
長崎がイスラエルを招待しなかったことへ抗議してG７の方々が長崎平和祈念式典を欠席されました。
この方々は広島の式典には参加されています。
であれば、子ども代表の小学６年生の加藤晶さん、石丸優斗さんの呼びかけをお聴きになったはずです。
「願うだけでは、平和はおとずれません。色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。
一人一人が相手の話をよく聞くこと。「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。私たちにもできる平和への一歩です。
さあ、ヒロシマを共に学び、感じましょう。
平和記念資料館を見学し、被爆者の言葉に触れてください。
そして、家族や友達と平和の尊さや命の重みについて語り合いましょう。
世界を変える平和への一歩を今、踏み出します。」

この言葉を聞いてもなお、大人がメンツで生き、戦争を終わらせることができないとしたら、「そんな大人はいらない」と子どもたちは思うでしょう。
本当に大人は愚かです。
ちゃんと「相手の話を聴く」「違いを良さと捉え、自分の考えを見直す」「仲間と協力し合う」
大人たちは、子どもに教えられても変えることができない恥ずかしい自分を自覚しなければいけない、こんな根本的なことすらできない大人であることを反省し、変化しなければいけないと思いました。

長崎平和祈念式典での長崎市長の言葉
「想像してください。今、世界で起こっているような紛争が激化し、核戦争が勃発するとどうなるのでしょうか。
人命はもちろんのこと、地球環境にも壊滅的な打撃を与え、人類は存亡の危機に晒（さら）されてしまいます。
だからこそ、核兵器廃絶は、国際社会が目指す持続可能な開発目標（SDGs）の前提ともいえる『人類が生き残るための絶対条件』なのです。」

日本のお上は、憲法を戦争ができるように変えようとしています。
９条の戦争放棄は、唯一日本が誇れることです。
この憲法の一条があり、世界で唯一の被爆国であるからこそ、本当は戦争をやめさせる、核を廃絶させる力を持っているはずの日本なのに、それすらできないお上たち。
子どもたちの前で、どの面下げて「唯一の戦争被爆国である日本は、核兵器のない世界に向けた国際的な取り組みをリードする歴史的使命を負っている。そして、私自身も政治家として、核兵器のない世界を目指すことはライフワークであると思って取り組んでいる」などといえるのでしょう。
79年、戦争もなく平和でいられたのは、世界が認めた憲法第九条があればこそ。多くの尊い戦争犠牲者の方々のおかげです。
「二度と過ちを繰り返さない」と、お上には毎日お念仏のように唱え、どんな惨状が繰り返されてきたのか想像することを日課にして、心から核廃絶に向かう気持ちになって欲しい。
私たちも子どもたちに「愚かな大人」と指さされないよう『人類が生き残るための絶対条件』を唱えていきたいものです。

夏休み

明日10日からの三連休、続くお盆と、11日（日）から18日（日）までシナリオ・センターは夏休みをいただきます。
厳しい猛暑と大気の不安定な状態が続く上に、台風5号が北上しており、12日(月)から13日(火)にかけて、大雨にさらされた東北など北日本に接近する見通しだそうです。心配です。
南海トラフ巨大地震の注意喚起もあり、なんだか「楽しい夏休み」と言いにくい状況です。
この酷暑の中で大地震などが起こったらどうなることかと想像するのも怖いです。
どうか穏やかな日々が過ごせますようにと祈るしかありません。
天災には祈るしか手立てはないのですが、少なくとも災害への備えはしておきたいものです。
私も、東日本大震災の時に作ったままの災害用持ち出しリュックを開けて整理しようと思います。開けるのがちょっと怖いけど。(笑)

表参道シナリオ日記は、18日迄お休みさせていただきます。
私はごろ寝の夏休みですが、体調にくれぐれもお気をつけの上、楽しいご報告をいただけることを切に願っています。