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読書感想文の書き方講座 2024

夏休みの宿題 
読書感想文の書き方講座 2024

2024年も開催読書感想文講座を江東区立東大島図書館、江東区立東陽図書館、新宿区立下落合図書館の
3つの図書館にて行ってまいりました。
ここ数年、小学~中学生を対象にしている講座(※今回は小学生のみ)となり、毎回たくさんの方にご参加いただいております。
それだけ、読書感想文に手こずっているということでしょうか。
ご好評いただいているのはうれしいのですが、
その分、本が苦手なのかしらと思ってしまいます。
夏休み中に本を読まされて、文章を書かされる、っという
この『やらされ感』。
放置していると、長いと感じた夏休みも終わりに近づいてきて…。
なんとも嫌だった昔の記憶が呼び覚まされてきます。

せっかくなら、読書を楽しみつつ、感想文も書けるなら、それが一番。
ということで今回は、江東区立東陽図書館での図書館の進行を中心として、2024年verの読書感想文講座の様子と参加者の皆様のアンケートなど報告いたします。
お子様が読書感想文になかなか取り掛からないと不安な親御さんたちも
ぜひ、ご参考にいただけたらと思います

今回の講座を担当するのは新井…ではなく。初登場『ヒロ君』今回の講座を担当するのは新井…ではなく。初登場『ヒロ君』

担当講師は、新刊『大人になっても「書くこと」を好きでいたい君へ シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』でおなじみの新井…
ではなく、考える部屋担当の唐下(とうげ)講師!が担当してきた際の模様を中心に
お届けいたします。


※考える部屋とは…小学5・6年生、中学1~3年生を対象にした物語づくりに 打ち込む場所。
ライブ配信(Zoom)にて毎年実施中

 https://www.scenario.co.jp/project/kids_course/index.html

=======今回の概要=========
・サービス名 読書感想文講座
・目的 夏休みの宿題 読書感想文を書くためのサポート
・対象 小学生 
・会場 東大島図書館・東陽図書館・下落合図書館
・時間 120分 or 90分 
※キッズシナリオの詳細
https://sites.google.com/view/kids-scenariocenter/home 
=======================

唐下
小学生や中学生をのことを対象に一緒に創作を学ぶ場『考える部屋』を担当しています。
小・中学生には『ヒロ君』って呼ばれています。

先生というよりかは、『ヒロ君』って気軽に声かけてください。

※考える部屋 担当 ヒロ君 (新井一樹 画伯)似ては…いない?
 実写版ヒロ君はのちほど。

シナリオ・センターってどんなところ?

唐下
みんな、シナリオ・センターって知っているかな?

一同
…。

唐下
(笑)。 そっかそっか。じゃあ説明するね。
シナリオライターを中心としたクリエイターを育てている場所なんだ。
シナリオ・センター出身のライターは700名以上。
もしかしたら、みんなが見ているドラマやアニメ映画も書いているかもしれないよ。
今話題の『キングダム 大将軍の帰還』も出身の方が書いています。
みんなが馴染みがあるのは、『ちびまる子ちゃん』『ドラえもん』『コナン』だったりするのかな。
映画やアニメのシナリオを書く人を育成しているのがシナリオ・センターなんだ。
創業50年以上。老舗だって言われることもあるんだよ。

なぜシナリオ・センターが読書感想文の書き方のコツを伝えられるの?

唐下
読書感想文が好きな人、手をあげてみて。お、何人か手をあげてくれてるね。
苦手な人っていますか? お、得意な子より多い(笑)。
じゃなきゃ、参加しないか。
なにを隠そう、ボクも苦手だったんだ。
小学4年生の時、読書感想文を発表することあったんだけど、
でもボクは発表させてもらえなかったくらい。
先生から「何を言ってるか全然分からない。だからお前は発表させない」
って。ひどいよね(笑)。
そんなボクが書き方を教えるってみんな不安に思うかもしれない(笑)。
でも、シナリオ・センターはシナリオライターを育成する場所。
物語を作っている人は、読んだり、見たりする人たちを感動させたり、
伝えるために気を付けているコツというか、ポイントみたいなものが
あるんだ。『シナリオの技術』って言うんだけど。
このコツを応用すれば、作者の伝えたいことがわかるよ。
だから、ボクでも安心してね(笑)。

 

2024/7/13@東大島図書館   ※こちらの写真はヒロ君ではなく、新井です。

読書感想文を読む前に本がきちんと読めているか?

唐下
書けって言われても、「何を書けばいいのかそもそも分からないんだ」って
人も多いと思う。
でも本に書かれていることをきちんと読み取ることができれば、
きっと書けるよ。
ポイントをおさえたら、意外と簡単。

そこでみんなに配った読書感想文ばっちりシートの出番。
本を読むための4つのポイントをおさえるだけ。
むずかしくなさそうでしょ。

※当日は読書感想文ばっちりシートは当日、参加された方の
 特典。ここではそのものをあげることはできませんが、
 シートがなくても、以下のポイントをふまえれば
 ばっちり書けますのでご安心ください。

 

■読書感想文を書くためのその① 『最初の数ページをチェック!』

唐下
ちょっと前置きが長くなったけど、いよいよ内容に入るね。
『起承転結』って聞いたことあるかな。
物語って起・承・転・結の4つのパートにわかれてるんだ。

『起』は物語の始まり。
本を書いている人は、
物語の始まりの方で本を読む人に

①天…いつの時代なのか?
②地…場所は?
③人…どんな人(主人公)が出てくるの?

を冒頭で伝えている。
この物語はどういった話なのか、わかるようにするためなんだ。
じゃあ、まずはこの3つを書いてみよう。

2024/8/3@東陽図書館

■読書感想文を書くためのその② 『いったい主人公に何が!?』

唐下
いつ、どこで、どんな主人公の物語なのか、それがわかったら
次は『承』。本だと、物語のさいしょの方から最後の方までの
大部分を占めるパート。
ここは主人公が次々と事件・事故などの問題が起きたり、巻き込まれては
解決するところなんだ。

主人公に

 ・どんな出来事が起きて
 ・その出来事ををどう解決したか?

を書いてみよう。複数あると思うから、どんどん書いてね。
※『承』は物語の7割と全体の大部分を占めます。
 ここで物語を作る人はこの部分を面白くするためにかなりこだわります。

2024/8/9@下落合図書館 本を読んで、シートをうめています

■読書感想文を書くためのその③ 『主人公のラストに着目!』

唐下
ポイント3つ目は、物語もラスト、クライマックスの『転』。
『転』で物語を書いた人は、『こんな物語なんだよ』と伝えるパート。

※『転』はテーマ=作者のメッセージを伝える役割があります。
 

主人公が、

・できなかったことが、できるようになる
・わからなかったことが、わかるようになる

など、クライマックスで主人公の変化・成長を書いてみよう!
主人公の変化に着目して!

■読書感想文を書くためのその④ 『どんな物語だった?』


唐下
いよいよポイントも最後! 4つ目。
『結』は物語のほんとラストの部分。
物語はどう終わったのか?
ハッピーエンドだったのか、バッドエンドなのか。
不思議な感じで終わったのか。
書いてみよう!

2024/8/9@下落合図書館

■4つのポイントがわかったら、あとは簡単!

4つのポイントが書いてきたけど、どう?
読んでいる本の内容がわかったんじゃないかな。

『本が読めたら』、それぞれのポイントに関して、
自分がどんなことを感じたか、文章にしていけば読書感想文としては完成。
そんなにむずかしくないでしょう?

*****
ここで、今回、初登場の唐下さん(ヒロ君)のコメント
*****
東陽図書館では、宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』、
下落合図書館では、新美南吉の『ごんぎつね』を参考に
講座を進行しました。
『ごんぎつね』に関しては、4年生の国語の教科書に載っているようなのでみんな知っていて例えの説明がしやすかったですね。
全体的に子どもたちが感想シートをどんどん書きすすめている様子でした。
はじめての講座で緊張しましたが、宿題に貢献出来てホッとしています。
ただ、こどもたちに「読書感想文書けそう?」って聞いたとき、
ほとんど手をあげてくれたのですが、全員ではなかったのが残念です。
次回は全員に書けるって言ってもらえるようにより一層頑張ります。

 

2024/8/5@東陽図書館  参加者のお子様とヒロ君 一緒になって感想文を書いている様子。 ※写真を加工させていただいております。

■アンケートをいただきました!

読書感想文講座のアンケートをいただきました。

*********

@東大島図書館
・読書感想文の書き方を知ることができ、よくわかった。
 本を読んで、さらに感想となるとそれだけで毛嫌いするが、 
 少し抵抗がなくなったように感じる。

・わたし(親)が感想文を書くのが苦手で教えることができなかったので助か りました。

・具体的な割合や数字を出した説明もわかりやすく、感想文が書けるかも!と いう気もちになったと思います。子どもも、おもしろい、書けそうと言って いました。私自身、初めて知る内容ばかりで楽しかったです。

・読書感想文が苦手だったから、やってみたら書けそうな気がしてきた。

・分かりやすい説明でした。楽しかったです。

・感想文のかきかた、考え方について勉強になったと思います。

・説明がわかりやすかった。

・親子で参加できたのが良かったです。(こどもだけの体験だと思っていまし た)物語の構成を少しでも意識できたと思います。こども自身、楽しかった とのことです。

・夏休み前にこのようなイベントを企画してくださり本の読み方を含めて参考 になりました。ありがとうございました。

・読書感想文の書き方を子どもに教えるのは無理・・と思い受講しました。た くさんのポイントを教えていただきスムーズに書けそうな気がしてきまし  た。本を読むときも教えていただいたポイントを念頭に読んでみたら作者の 気持ちがより理解できそうでわくわくしました。ありがとうございました。

 

@東陽図書館
・文章の構成(起承転結)を学べ、タイトルの付け方も自由にアレンジできるこ とが知れて良かった。

・何をどう書いていいかがよく分かりました。
・最後まで仕上げられる時間をもう少し作っていただけると良かった。
・作者の考えていることを知れたり、起承転結に分けるという発想を知れて良 かった。
・子供と共に参加することができて良かった。
・読書感想文の書き方を詳しく説明してくれた。

@下落合図書館
・読書感想文の書き方がよくわからなかったから、説明してもらいながら書け てわかりやすかった。

・読書感想文の書き方などをわかりやすく知ることができたから。

・わかりやすく説明してくれたから。

・読書感想文が好きになりそうな説明をしていただいたので、
 「とてもよかった」にしました。

・苦手だった読書感想文のやり方を学べてよかった。

・わかりやすく説明してくれた。

・読書感想文ができそうになった。

*********

東大島図書館、東陽図書館、下落合図書館のみなさま、
今回もイベントをご依頼いただきありがとうございました。

本を読めるようになると読書感想文が書けるようになります。
それに本が読めるようになると発見、気づきがたくさんあって面白いです。
感想文のためじゃなくても、ぜひぜひ、本に触れてみてください。
『ドラマとは変化である』とシナリオ・センター創始者の新井一(あらい はじめ)は言ってます。変化することがドラマの楽しさと言っていますが、
これはドラマ以外にも言えるのでは、と思っています。
ぜひ、読書を通して、自分の変化・成長を楽しんでもらえたらと。
その場所として図書館をご利用されてみてはいかがでしょうか?
それででは、また!

シナリオ・センター
冨金原

 

【過去の図書館イベントブログは一覧は下記よりご覧いただけます】

本と人をつなげる図書館、人と人をつなげるシナリオ
シナリオライター超入門講座Ⅱ in 下落合図書館「イケメン(2枚目)」の書き方、楽しみ方編
シナリオライター超入門講座3「不都合な第三者~物語をボリュームアップする脇役の魅力~
「セルフプロデュース講座 シナリオの技術で描く‘わたしの2019’」IN角筈図書館
セルフプロデュース講座「シナリオの技術で描くわたしの‘2020‘」
ビジネス支援講座「事業計画前夜~シナリオの技術でビジネスプランを磨き上げよう~」
『主人公の気持ちをしれっと伝える描写の技術』@新宿区立下落合図書館 2021年12月4日開催

・~しぐさひとつで人間関係を描く技術編~ 下落合アカデミアンナイト シナリオライター超入門講座Ⅳ
夏休みの宿題 読書感想文講座の書き方が分かる講座 ー 図書館 編ー 2023

キッズシナリオについて:出前授業やオンライン創作クラス「考える部屋」

・出前授業
シナリオ・センターは、1970年創立。優秀なシナリオライター・脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に創設以来、700名以上の脚本家や小説家が誕生しています。2010年から「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」という思いから、小中学校への出前授業として『キッズシナリオ』プロジェクトを開始。創作を楽しみながら、想像力と表現力が身つくカリキュラムを提供しています。オンラインでも実施可能です!
>>こちらの動画をご覧ください。

※キッズシナリオの活動をアシストくださる方、随時募集中です!
シナリオ・センターが小学校・中学校で実施しているキッズシナリオの活動を後押ししてくれるアシストの方々(個人・法人)を募集中しています。手弁当で実施しているので、アシストしてもらえるととても助かります!
>>詳細はこちらをご覧ください。

・小学5.6年~中学生向けオンラインクラス「考える部屋」
創作が好きな子どもたちが日本全国から集まって、切磋琢磨する特別クラスです。創作を楽しみながら、考える力を身につけていきます。
>>ご興味ございましたら是非こちらをご覧ください。

シナリオ・センターでは、小学校や中学校など教育団体への出前授業を実施しています。オンラインでも実施可能です。「こんなことを子どもたちに伝えてほしい…」というお悩みがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
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  • 開講のお知らせ
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