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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人間

【 シナリオの基本 】長編こそシーンを描け!

新井一語録

シナリオ・センター代表の小林です。表参道は抜けるような青空ですが、もくもくとした夏雲が支配しています。
まだ夏だぞ!残暑はあるぞ!と誇示しているかのようです。
いつになったら、世界中が抜けるようなきれいな青空を楽しめるようになるでしょうか。

兵庫県の斎藤知事が告発された問題で、県議会の百条委員会に出席した公益通報の専門家が「独裁者が反対者を粛正するかのような構図」と話し、「知事らの振る舞いは公益通報者保護法に違反する」と指摘したというニュースがありました。
この知事も彼の取り巻きも、安手のドラマでもありえないような態度や行為をされているのです。
訴えた人を死なせるようなことはゼッタイしてはいけません。
百条委員会での話を聴く限り、自分では気がつかないよほど鈍い人なのかと思ってしまいます。
人は権力を持つと変わるものですが、他人は自身の魅力についてくるのではなくて権力についてくるのだということを知っていないと、権力の魅力=自分の魅力だと思いこんじゃうんですね。
兵庫県知事は、トップというものがどういう立場なのかがわかっていない。
「一番偉い俺の言うことが聞けないのか」というのはトップの在り方ではなく、トップの器でもありません。
こんな人がトップである兵庫県民はお気の毒としかいえません。
でもね、この体質が今の日本を形作っているのですよ。
今の国会議員たちを見ればよーくわかる。
何を言われようと恥も外聞もなく自分の持った権力にしがみついている、本当に醜い人たちの集団です。
この体質を変えない限り、日本は良くならない。世界も同じ感じですね。
体質を変える鍵は私たち国民。
この人物に本当に権力を持たせて大丈夫なのか、よーく見て、よーく聞いて、ダメな人を忖度だけで投票しないことです。

基礎技術

今日は、9月シナリオ8週間講座の開講です。
シナリオ・センターはシナリオの知識をお伝えする場所ではなくシナリオの技術を身につけていただく場所です。
映像って見てナンボですから、見た時にわかることが大前提ですが、ドラマはわかるだけではだめですね。
ワクワク、ハラハラ、ドキドキ、ほぉ~、ああ~、わぁ~、心が動かないとだめです。
では、どうすればいいかというと、見るところ、シーンを面白く描くのです。
なので、シナリオ・センターでは、基礎講座では授業でお教えした技術を毎回宿題として書いてきてもらい、シーンの描き方を徹底的にみにつけていただきます。
基礎が終わると、本科・研修科でも、またまた20枚シナリオでひたすらシーンを描く勉強をします。
20枚シナリオで魅力的なシーンを描いて、大きくしていくと長編になるんですね。
そう、シナリオ・センターは「わぁ!」と言ってもらえる、見て魅力的なシーンの描き方を徹底してやっていきます。
こんな勉強法なので、毎期の連ドラの6、7割を出身ライターの方々が描かれているのです。
くれぐれも言いますが、20枚のショートストーリーを描くのではありません。

ドラマの肝って、ストーリーじゃないんです。設定でもない。
視聴者や観客の心に響くシーン、笑えたり、泣けたり、腹を立てたり、怒ったり・・・みていて思わず感情移入してしまうシーンの積み重ねが魅力的なドラマなんです。
それには、ドラマに出てくる人間を描く、登場人物が魅力的なキャラクターであらねばなりません。
その登場人物が様々な石を投げられた時の波紋こそがドラマなんです。講座でお伝えしますが、リトマス法と言います。
見ている人の感情を揺さぶるドラマ作りを汲み取って、学んでいただけると嬉しいです。

過去記事一覧

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