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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

世の中は

米騒動

シナリオ・センター代表の小林です。私は、もはや伝説の1999年9月9日のノストラダムスの大予言を思い出します。
日本ではそんな怖い日でもなく、9月9日は重陽の節句、菊のお節句です。菊の香りが馥郁とする感じがしますが、今日の表参道の日差しの強いこと、夏の名残りは強烈です。いつまで残暑が続くのでしょうか。
私は、先日重い(体重もですが、それだけでなく)だるーい身体を引きずって整体へ行ったところ、普段のエネルギーの6割くらいしかないといわれ、これはまずいと思い、エネルギー補充にちょいと力を入れたら、エネルギーが戻ってきました。
「太り過ぎです」ときっぱり健康診断で言われてから、ちょっと食欲を抑え気味にしていたので、要はお腹がすいていたのでした。(笑)
とはいえ、季節が移ろう時期は体調を壊しやすいですし、まして酷暑でしたから、皆様くれぐれも身体も心も休まるようにお過ごしくださいませ。

令和の米騒動が起きようとしています。
いつもお願いしているお米屋さんに電話したら、新米5キロ1000円くらい上がるから、いつものお米でしばらくすごしたらと言われました。3割から4割アップのようです。
農家の方々の1年かけてのご苦労を思うとお米は安い気がしています。
なので、私は1000円上がってもいいかなと思ってはいますが、ですが、お米は日本人の食の根本です。
農林水産省は、この令和の米騒動に対しては値上げは仕方がない、農家を守るためと言っていますが、減反政策の根本が間違っている思うのです。
私は、自給率を上げるためにも、誰もがおなか一杯お米を食べられるようにするためにも、減反廃止、むしろ増産をすべきだと思っています。
今は、冷凍だけでなく保存方法も加工方法も色々な技術があるのですから、様々な形で、お米を大切に保存し扱うことはできると思うのです。災害大国の日本ですから災害の時にも役に立ちますし。
又、日本のお米は世界中で人気があると聞きますから、お米を盛大に輸出して外貨を稼ぎ、食料危機時には輸出に回していたお米を食べるとか。
根本的な方法を、前例などなくして新たな政策を考えるべき時にきていると思うのです。
備蓄米を常に困窮家庭に回せるシステムを作るべきだし、何より国民全員が政治家や官僚みたいに高いごちそうをお米を食べられるわけではない、ということを想像して欲しいでのです。
給食がなかったから1食抜いて夏休みを過ごしたという子どもたちや苦学生(今時の言葉ではありませんが・・・)などの若い方々、子どもの食べさせるために自ら食べるのを我慢しているシングルマザーとか・・・本当困っている方が増えています。
子どもの貧困7人に一人と言われますが、子どもの貧困は大人の貧困ですから政府はそこからしっかりと考えなくてはいけないと思うのです。
誰もがおなか一杯食べられる社会であって欲しいと願います。

先輩の生きかた

今日の夕方から、シナリオ・センターのすぐそばにある青山ブックセンターで、出身ライターの川上徹也さんのイベントがあります。
川上さんが、ご自分の「旗を掲げよう」エッセイで、シナリオ・センターにいらした経緯を書かれていました。
コピーライターとして多くの賞を受賞されている広告界でも著名な方ですが、若い時は色々試行錯誤されていたようです。
そんな川上さんの昔を知って、対談を聞きすると面白いかもしれません。

「20代後半の会社員だった頃、とにかく焦っていました。
広告代理店に新卒で入社して6年目営業からクリエイティブ局に異動してCMプランナーという肩書になりました。
人より大幅に遅れたスタートで焦っていたので、教育係の上司と衝突を繰り返していました。(略)
今なら「全然焦る必要ない」と思えますが、当時は30になったら人生終わる、くらいに考えていたので何とか早く世にでなければと焦りまくっていたのです。
そんな時、先輩のプランナーとご飯を食べにいく機会がありました。
その時、その先輩が言ったのです。
「俺は広告の世界では生き残れないと思う。 今、シナリオを習いに行ってる」
目から鱗でした。シナリオの学校があるとは知らなった。
どんな教え方するのか興味あるし、CMの企画にも役立つかもしれない。
シナリオ・センター大阪校の初心者コースに通うようになりました。
シナリオのルールすべてが新鮮でした。
何気なく見ていたドラマや映画に、どうすれば人の心が動くかいろいろなテクニックが込められているのを知ったからです。
毎回、課題がでるのですが、それが激賞されて戻ってきます。「才能あるのかも」と勘違いしました。(あとからそれが作戦だと知りました笑)(略)
東京に引っ越すことになりました。いろいろな理由はありますがシナリオを仕事にするには東京に行くしかないという思いも強かったです。
表参道にあるシナリオ・センター本校にも、お世話になりました。
その後、川上は「ストーリー」をテーマにビジネス書を出版するようになるのですが、シナリオ・センターで学んだことがすべての原点になっています。」

嬉しいお話です。本当にシナリオの技術って人間の扱うすべてに使えるのです。
弊社の新井一樹がお招きいただき、御一緒させていただきます。
先輩がどんな形で物語づくりをされてきたのか、是非ともお聴したいと思います。

過去記事一覧

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