中秋の名月
シナリオ・センター代表の小林です。「敬老の日だというのに、子どもたちは何もしてくれない」とブツクサ、連れあいにこぼしたら「まだ若いと思われてんじゃない。だから敬老しないんだよ」と。
そうか、まだね・・・(笑)素直に受け取る私です。
今日は中秋の名月。
台風も来ているのでお月見どころではないところもおありかと思います。
のんきにお月見なんていうのもはばかられますが、暑さもちょっと緩んで、秋空に変ってきて、ろくでもないことばかりの昨今、大きく深呼吸しながら月を眺めたい気分です。
月を見ることで離れていてもお互いの想いが通じているシーンが大河ドラマ「光る君へ」でもありましたが、月を眺める風習は、平安時代に中国から日本へ伝わったといわれています。
中国の中秋節(旧暦の8月15日)のお供物、卵が入った月餅が大好きです。お月見も、中国では満月=団欒の象徴として家族や友人と楽しむとか。
日本は、貴族が月を見ながらお酒や管弦、詩歌を楽しむ行事として広がり、空にある月を見るのではなく、盃や水面に映る月を楽しんでいたといわれています。さすがに貴族は雅ですね。
庶民のお月見は、貴族とはまったく違い、収穫祭の意味あいが強く五穀豊穣を喜び合う日なのですね。
どちらにしても平和であればこその月見。
つまらないミサイル搭載型ドーロンとか自爆型ドローンなどを大量の購入せずに、世界中が心穏やかに月見ができるように、平和外交に力を注いでもらいたいものです。日本は戦争放棄をしているのです。
武器に頼る人は自分たちの頭の悪さを露見しているようなものです。頭の悪い政治家などいりません。
未来永劫、月の美しさを眺められる世界でありたいです。
快挙
映画のアカデミー賞、演劇のトニー賞、音楽のグラミー賞に相当する文化賞のひとつ、テレビ界のアカデミー賞と言われるエミー賞で、俳優の真田広之さんが主演・プロデュSHOGUN 将軍』が、作品賞など主要4部門を含む、18部門を受賞しました。
「SHOGUN 将軍」がドラマシリーズ部門の作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞ほか22部門のうち18部門の受賞だそうです。
プロデューサーで主人公の武将・吉井虎永役を演じた真田広之さんは、作品と主演男優の2冠。
過去75回のエミー賞で日本人俳優の受賞は初めてで、歴史的快挙といえますね。
韓国や中国がドラマも映画も世界発信をして人気を集めているのに、日本の映像界は、アニメ以外なかなか世界へ乗り出していけていません。
一番の大きな要因は、韓国や中国は国策として支援が凄いですが、日本の国は文化・芸術に力を注がないからです。
ろくでもない議員ばかりにお金をつかわずに、文化・芸術へ顔を向けてもらいたいものです。
今回の受賞は、真田さんの努力と人柄がハリウッドでの成功の要因だったといわれています。
『SHOGUN 将軍』は、日本でのトップスターの座からすべてを捨てて米国に渡り20年以上米国での仕事をこなしてきた中で、日本に関する違和感をきちんと反映したからこその米ドラマ賞を“時代劇”が席巻できたのだと思います。
米ドラマ賞を“時代劇”が席巻したその力は真田広之という1個人の力です。
真田さんおめでとうございます。そしてありがとうございます。
何度も言いますが、日本はもっと文化・芸術に力を入れるべきです。
映像業界は、真田さんに負けずに世界へ発信できるものをしかり創っていきましょう。
シナリオライターの皆さん、これからは世界ですよ!