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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

みえないもの

「WHAT IF IFもしももしせめて」「A NUMBER~数~」プログラムから

世界

シナリオ・センター代表の小林です。昨日は、久々の錦織選手の試合に興奮しました。
ジャパンOPEN、6年ぶり、しかも全米OPEN決勝(2014年)で優勝を争ったチリッチ選手との対決、元世界3位(チリッチ)と元世界4位(錦織)の戦いは懐かしさに心が震えました。
あれから10年過ぎ、共に怪我に悩まされた二人は、今は錦織選手200位、チリッチ選手212位。
ランキングを見るとアスリートに流れる月日は、私たち以上に変化が大きく辛いものがあります。
でも、彼らが過去の栄光にしがみつくのでなく、新たな挑戦をしている姿にはとてつもなく勇気をもらいました。
まったくアスリートでもなく、世界を席巻したこともないばあさんがおこがましいですが、もう少し頑張ろうと。(笑)
錦織選手、2回戦も頑張れ!

やれやれ、誰がなっても国民が望むことに応えない自民党の総裁選に決着がつきました。
高市議員と決戦の上、新総裁は石破議員。
9人も候補者がいましたが、誰一人旧統一教会と縁を切る気もなく、裏金再調査などする気もなく、もちろん政治献金も、政策活動費等もだし、モリカケサクラなんてなかったようにしか思っていない人ばかり。
国民の8割近くが明らかにせよと言っているのに。
ま、口を開くと嘘を平気でつく人よりはましなのが石破さん?
石破さん「国民を信じ、勇気と真心を持って真実を語り、この日本国をもう一度、皆が笑顔で暮らせる安全で安心な国にするために、全身全霊を尽す」と決意を語られたそうですが、国民は信じていないですよ、あなた方を。
国民に信じてもらえるように、やることやってくださいね。

お芝居

難解だけど面白い芝居を観てきました。面白いけどよくわからなかったというのが本音かもしれません。
「WHAT IF IFもしももしせめて」と「A NUMBER~数~」の2本立て。
「WHAT  IF IFもしももしせめて」は愛する人を亡くした主人公の前に、起きなかったった未来、起きえたかもしれない未来、未来たちが沢山現れます。もしあの時ああしていれば、ああしていなかったら…悔やみ、愛する人とまた会いたい、話したいと願う某氏。
解決があるはずもないのですが、その悲しみの先にある未来が少しだけ伝わってきます。

私も含めて最近身近な方を相次いで亡くしていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。
その悲しみや失った辛さを癒すのは時薬(ときぐすり)しかないのかなぁと漠然と私は思っていました。
そのせいでしょうか、このお芝居は胸に響きました。
悲嘆から立ち直るためのグリーフケア(喪の作業)には、完了ということがないのでだそうです。
亡くなった直ぐは、ショックで感情や思考が麻痺するなどの状態が起きることは自然なことだと思いますが、しばらく経った頃「亡くなった」という実感に伴う苦しみ、悲み、怒り、寂しさなどが何度となく襲ってくるのだそうです。
確かに、両親が亡くなって30年近く経った今も、急に「なんで・・・」と思い始めて涙が止まらなくなることがあります。
故人との関係性によって違うようですが、誰しも行きつ戻りつ振り子が振れるように暮らしながら、故人のいない世界へ馴染んでいくしかないようです。

「A NUMBER~数~」は、息子のクローンを作った父親、しかも少なくない数のクローンがいるらしい。
ですが、クローン製作の話しではありません。
うまく説明ができないのですが、父と息子の、いやそれぞれの人間のアイデンティティのお話しのようです。
オリジナルとクローン3人と父親との対峙を通して、同じ遺伝子から生まれたクローンが、環境や育ちで全く違う性格の人間になっていることの不思議さを感じました。
どちらも、明るい芝居ではないのですが、未来を演じる浅野和之さん、某氏を演じる大東駿介さん、父親を演じる堤真一さん、息子・クローンを演じる瀬戸康史さんたち名優のちょっとした演技が笑いや息抜きを呼び、面白く観ることができました。
長澤まさみさんが5人の違うキャラクターの妻を演じる三谷幸喜さんの映画「スオミの話しをしよう」も観て、ここ数日でアイデンティティとはなにかをちょっと考えさせられちゃいました。(笑)

色々なお芝居や映画、ドラマやアニメ、小説等などと接すると、今までと違った発想というほど大事ではないのですが、なんらかの創作の粒(種というにはあまりに小さい)というか知らなかった世界の広がりが感じられる気がします。
創作に関わる皆さんは、色々なものを見聞きし、自分の世界を大きく広げていってくださいね。

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