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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

不条理

諸国を遍歴する二人の騎士 プログラムから

体調

シナリオ・センター代表の小林です。本日は30℃越えの東京、悪夢のような猛暑がよみがえります。
まあ、湿度がないので爽やかな(?)暑さ、秋なのかなぁとは思いますが、やっぱりやれやれです。

暑かったり涼しかったりと体調を壊す方も多く、周りでは不調を嘆く声が多く、事務局でも「シナリオ教室」」のM編集長に次いで元気印のAがぎっくり腰であえなくダウン。
季節の変わり目、気候が変化する時には、たまりにたまっていた疲れが出てくるので、無理は禁物です。
今年の猛暑はどなたのお身体にも堪えているはず。
すべてに対して「無理はしないけど、ちょっとだけ無理する」というのが私の信条です。
無理は全くしないのだけど、ちょっとだけ自分が楽しいと思える負荷をかける。
美味しいお菓子とか食べたいものがあれば、ちょっと無理しても取りに行くってやつ。目の前に人参。餌が大事なんです、エサが。(笑)
好きなことだけはちょっとくらい無理してもやる気になれるでしょ、イヤなことは無理すると心にも身体にも堪える。そういうものです。
心も体も健やかでいるためには、イヤなことはできるだけスルーしましょう。

下々はお気楽に生きればいい、お上は下々がお気楽に暮せるように頑張る・・・そういう社会構造が望ましいと思うのですが、今は全く反対ですものね、下々は体調も精神も崩しまくり。
新しいお上は、のっけから嘘つきまくりですものね。期待していたのに。
能登の方々はお上に見捨てられてまるで棄民、生活だけでなく身も心も壊れてしまいそうですね。
せめて下々同志で応援していかねばと思います。

諸国を遍歴する二人の騎士の物語

昨日は青年座さんの「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」を観てきました。
「昔、観たことがある面白くないわかりにくい不条理劇」だと思って観に行きました。
これがまったく違ったんですね。めちゃくちゃ面白い。
私の勘違いで、どうも面白くなかったと思ったのは別役さんの他の戯曲だったみたいです。(汗)

決闘をしながら諸国を遍歴しているのだが何をやっても死ねない老騎士ふたりが主人公。
もうすっかり遍歴することに飽き、本当は殺されることを待っているのですが、なのに、「先手必勝」で条件反射的に傍にくる人をみんな殺してしまう。動機もなく、つい。
自分たちは死ぬに死ねない。息切れも激しいヨレヨレボロボロの老人なのにです。
それでいながら死と対極にある食欲もすさまじく、宿にあるすべての食料を「まずい」といいつつ食べつくしてしまうこの不条理。(笑)
老騎士は、山路和弘さんと山本龍二さん。私は山路さんの容姿もお芝居も好きなのですが、山本さんは今ひとつ(ごめんなさい)だったのですが、めちゃ魅力的。いやあ、二人の掛け合いのうまいこと、うまいこと。セリフの応酬がお見事です。
山路、山本両氏は今年70歳とか、その老練さが舞台全てを引っ張っていく、よくぞという感じです。
不条理劇でこれほど面白いと思ったのも笑ったのも初めてかも。
名優緒形拳さんの「ゴドーを待ちながら」ですら寝ちゃった私なのに。(笑)
10月6日まで吉祥寺シアターで。チケットがあるといいですが、是非観て欲しい。

来週8日火曜日、第一線で活躍するゲストをお招きする公開講座『Theミソ帳倶楽部』。
今回は「日テレ シナリオライターコンテスト」の運営する佐藤スタジオセンター長と松本京子チーフプロデューサー、そして2023年度の大賞を受賞された神谷克麻さんがゲスト。
「日テレシナリオライターコンテスト」は11月30日締め切り。
これから応募される方を応援します。
このコンクールの求める新人ライター像や、現在「ライターズベース」で2023年の受賞者の方々がプロデューサーの方々とどんなやりとりをしているかなどもお話ししてくださるそうです。
奮ってご参加ください。

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