他人のふり見て
シナリオ・センター代表の小林です。「秋の日は釣瓶落とし」暗くなるのが早い。明日はもう11月ですものね。
この2日間、イライラしました。どうやっても「表参道シナリオ日記」がアップにならず、すったもんだの挙句、なぜか一部は大丈夫だったので、とりあえず昨日は一部のみ載せることができました。なんだったのでしょうか。お上にたてつくからか?(笑)
で、いつも皆さんに言われる辛口コメントというか、私の言いたい放題はアップできなかったので、今日は倍の言いたい放題を言いたい気分です。(笑)
2006年から始めた「表参道シナリオ日記」は、「みんな違ってみんないい」人はみんな違うことを認識したうえで、それぞれが違う想いや考えを表現しあうことが大事だと思い、私は私なりの想いや考えを私自身の言葉で発信しています。
だから、もちろん私と違う考えも大事だと心しているつもりです。
多くの人に想像力を広げ、表現力を持って欲しい、自分の言葉で伝えられる力を持って欲しい、他人との違いを知っていて欲しい・・・そうすればきっと気持ちの良い社会になる。大きな願いです。
衆議院選挙、終わりました。
色々書いてきましたが、思うようにはいきませんねぇ。
それでも一強独裁から抜け出せて、自・公が過半数割れは良かったとは思っています。
でも、野党の大半がほぼほぼ保守的ですから、まあ、どうなるのかなぁと、権力が欲しい人がいっぱいいますからね。
与野党ともにきちんと国民の声をとらえることができるのか、選ばれた国会議員の政治的良心を問いたいです。
とはいえ結局、裏金議員で落選したのは、46人中28人。18人は当選してしまった。東京24区、旧統一教会ズブズブの大物裏金議員までも当選して。
挙句に選挙が終われば、非公認にしたズブズブさんはじめ皆々様自民党会派入り、自民2000万円の政治資金にしろ、結局、国民を欺いていただけということがみえみえではありませんか。本当にくだらない輩ばかりです。
すべてを闇に葬れば、日本の未来はどうなるのでしょう。
せめて、巨悪が暴かれるように下々は声を発していかねばと思います。
三権分立がちゃんと機能して、悪い事は悪い、悪い事したらどんな立場の人でもお縄になるって当たり前のことが信じられるような社会になって欲しいです。
先達の力
出身作家の柚木麻子さんの「ドラマななめ読み!」(フィルムアート社)が届きました。
「アンアン」に連載していたエッセイをまとめたものです。
まだ、読み始めたところなのでご紹介は来週にと思っていますが、柚木さんのドラマをとらえる視点がすごく面白い上に、まあ、よくドラマをご覧になっていることに驚きます。
他人の作品を見ることは、シナリオライターだけでなく、小説家としても、創作する上で大事なことなのですね。
読み終わったら、たっぷりご紹介します。
ドラマ誌(映人社)11月号の脚本家山田太一さんの一周忌企画です。大特集です。
山田太一さんの後輩ライターたちの「私の山田太一脚本ベストワン」は、それぞれのライターの好きな作品をあげています。
好きな作品に対するコメントを読むと、それぞれのライターの方々のテイストというかカラーみたいなものが感じられて、何となく納得できます。
わがシナリオ・センターの大先輩ジェームス三木さんとの対談もあるのですが、1979年、45年も前の掲載分なのに今読んでもまったく古くないお話しばかりで、びっくり。
特におふたりの教養の深さが垣間見れて興味深いです。
山田さんからのテレビドラマに対する想い、脚本家の卵たちに対しての提言もありがたく、「河を渡ったあの日の夏の日々」(昭和48年度芸術祭テレビドラマ部門優秀賞・ギャラクシー賞期間選奨・プラハ国際テレビ祭最優秀男優賞/西村晃)、東芝日曜劇場「またふたりになる日」のシナリオが掲載されています。
「河を渡ったあの日の夏の日々」は始めて読みましたが、私の大好きな「男たちの旅路」的設定ではあるのですが、なるほどこうきたのかと、さすが山田太一さんです。
山田太一さんの作品、作家の佇まいを知ることは、これから創作を生業にするものにとっての指針ともなり、力になります。
創作を志す方は、できる限り他人の作品をご覧になって欲しいです。