ベ平連
シナリオ・センター代表の小林です。ずーっと晴れの東京は、とても乾燥しているせいか、喉がイガイガする気がします。
もう1週間以上も雨が降らないので、ちょっとへたっている庭の植木に水をやりながら「頑張れ!」と声かけると、心なしか葉っぱが上を向いて応えてくれるように見えて、気分良く出社ができました。
昨日今日のニュースを見ていると、世の中のうねりに大きな変化が出てきているように思います。
フランスは内閣不信任決議案も可決され総辞職、韓国は戒厳令から大変な事態になっているし・・・。
でも、韓国のニュースを見ていると、今回の韓国大統領の横暴に、野党国会議員だけではなく多くの市民が国会前に駆けつけて軍隊と対峙していました。
朴槿恵元大統領を罷免に追い込む原動力になった「ろうそく集会」が行われるそうです。
国民が主権者としての権利を行使する、[NO!]を突き付けるというのはとても大事なことだと思います。
沖縄でも毎日沖縄住民が反対の声をあげています。
辺野古への座り込みは10年続いているにも関わらず、お上は無視です。
韓国国民、沖縄住民の民主的な行動を、私たち国民は学ぶべきではないかと思います。
折しも、ベ平連(ご存じない方もいらっしゃるかもですが、ベトナム戦争の時に日本でも大きなうねりになったベトナムに平和を!市民連合のことです)、ペンクラブで中心になって民主主義への声をあげていた作家小中陽太郎さんご逝去の報に、これまで平和のために声をあげてくださってきた方々が鬼籍に入ってしまう時代になったことを痛感します。
これからは、私たちが頑張って平和を守らないといけない。
誰もが声をあげること、伝えること、民主主義を守るための基本だと思います。
栗羊羹
昨日は文学フリマでのご報告をさせていただきましたが、創作意欲への高まりは本当に嬉しいものです。
今日のピンポイント講座は「ト書」、作家集団の平岩講師が映像表現の一番大事なト書の講義をしています。
ト書こそが映像ですから、どう描くをしっかりと学んでいただきたいです。
ちょうど栗羊羹をいただき、思わず新井一の「シナリオの基礎技術」を思い出し、事務局一同で栗羊羹の切り口を見ながらお勉強をしちゃいました。(笑)
切り口の話しです。
どこから始めるかは、一番大事なところです。
「女の一生」は生まれてから死ぬまでのお話しですが、今の女性の平均寿命でいったら87年ちょっと、それを2時間くらいの中で描くのですから、どこを描くかというのが大事になるわけですね。
どこを描くかの選び方の基準は難しく、どんなドラマでもどこから始まるかが問題なのです。
で、新井一流切り口、栗羊羹で説明しています。(シナリオの基礎技術63P、シナリオ・センター式物語のつくり方298P)
栗羊羹は、端っこと真ん中で栗の入り方が違います。
シナリオの基礎技術では、「栗(事件あるいは感情)のあるところ始まると(切り口)、栗羊羹の特徴がいきなり説明されます。栗羊羹のお客様は栗のあるところを期待しているのです。ですから、お客の求めるところから出なくてはなりません。」
今日いただいた栗羊羹は、とても有名な高価な栗羊羹だったので余すところなく栗は入っているのですが(写真をご覧ください)、やはり端っこの方はちょっと手薄。やっぱり、がっちり入っているところを食べたいですよね。(笑)
さて、皆さんがシナリオを書く時、どんな切り口にするのでしょうか。
そして、それをどう見せるか(ト書)考えてください。
来年のコンクールの皆さんの栄冠を信じて、栗羊羹、確かにいただきました。