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総合学習で動画をつくる/@横浜市立蒔田小学校

総合学習で動画をつくる/@横浜市立蒔田小学校

色々な「係」があって、その中には「最強お笑い映画係」が!(笑)。動画への愛が感じられます!

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「総合的な学習の時間(総合)」を使い、班に分かれて農業(お米)について調べた横浜市立蒔田小学校5年生の子どもたち。詳しく調べたことで見事“お米博士”になった皆さんは、調べたことをレポートではなく、動画にしたいとのこと。

「でも、動画にする方法がわからないから教えてほしいんです……」

承知しました。おまかせください!
ということで、シナリオ・センターの田中が皆さんにお伝えした模様をレポート。
“調べたことを動画でしっかり届ける方法”をご紹介いたします!

=今回の概要==============

・サービス名:「農業“お米”について調べたことを動画にしたい!」(全1回)
・目的:総合での取り組み:動画づくり
・対象:横浜市立蒔田小学校さま(5年生)
・時間:各約90分
※キッズシナリオの詳細
https://sites.google.com/view/kids-scenariocenter/home 

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「調べたことを動画にしたい!」

*

総合学習で動画をつくる/@横浜市立蒔田小学校

“お米博士”の蒔田小5年生たちに、お米のどんなことを調べたのか聞いてみると沢山の手が挙がりました。

「お米の育て方を調べました!」
「稲の成長の仕方を調べました!」
「病気について調べました!」etc……

沢山、伝えたいことがあるようです。
取材してみると発見の連続で、色んなことを伝えたくなってしまいますよね。

「知ったことを伝えたい!」
「頑張った証を伝えたい!」

燃えています、5年生!
田中もそれ、とっても知りたいです!
そして、みんなの頑張った証を観たい。

でも。
「たくさんの情報を得ただけに、どうまとめていいかわからない……」
「頑張ってまとめたとしても、情報の羅列にならないだろうか……」
「動画で見せていくのだから、観ている人にも興味深く観てもらいたい」

5年生の皆さん。こんな想いがグルグル巡って次に進まない。
そして、「そもそも動画の作り方が分からない……」とお悩みのようでした。

でも大丈夫!ちょっとコツをつかむことができれば、その想いは上手く伝えられます。
このみんなの熱い想いがより届くようにお手伝いしたい!
そこで、シナリオ・センターで提唱している「シナリオの技術」から、動画の作り方のコツをナビゲート。

「どんなことを伝えたい?」と聞いてみると、
みんな声を揃えて、「お米!」。

なるほど、そっか。
“お米博士”のみんなだからこそ、いまみんなの頭の中にはそれぞれ、お米にまつわるアレコレが浮かんでいるのでは!と田中、思いました。

そこで、動画をつくる上で大切になる「テーマ」について、まずはお話ししました。

お米を通して何を伝えるか

動画を通して皆さんが伝えたいことは、「テーマ」といいます。
このテーマを決めると「こういうことを伝える動画を作っているんだ!」
と班のみんなが同じ方向を向いて作ることができます。

また、観客にも動画の内容が伝わりやすくなります。
なので、「伝えたいこと=テーマ」は「お米」だけではなくて、
「お米の何について伝えたいのか」を考えることが大切になるのです。

皆さんはお米に関するどんなことを伝えたいのか。
聞いてみると、どの班も「うーん」と悩んでいる様子。
いまみんなの頭の中にはそれぞれの伝えたいことが渦巻いているんだと思います。

それでいいんです!いい動画づくりのために正しく悩めている証拠です。
班のみんなで大いに悩んで決めてみてください。
この伝えたいことを決めることで、班のみんなが“同じ方向”を向いて動画を作れるようになります。

では、どうやってこの伝えたいことを決めればいいのか。
それはスバリ、伝えたいことを、シンプルに「一言」で決めてみるのがコツなのです!

テーマは一言で

例えば。
伝えたいことを「病気の怖さ」にすると、稲の病気はどんな種類があって、葉は、稲は、どんな状態になってしまうのか、その姿を動画で見せていくと、観客には稲を通してその怖さを伝えることができますよね。

伝えたいことを「病気を知っていることの大切さ」にするなら、稲がこの病気にかかってしまった場合は、こんな農薬があるから、ちゃんと回復して安心安全に“食卓のごはん”になるよ!というのを動画で見せていくと、観客は稲を通して「病気を知っていることって大切なんだな」と思ってもらえることができます。

伝えたいことを「観察することの大切さ」にするなら、観察をすることで稲の病気に早めに気づくことができたり、小さな変化も発見することができる、ということを動画で見せていくと、稲を通して、すくすくと育つためには観察することが欠かせないことを観客に伝えることができます。

あくまでも上記は「例」ですが、こんなふうに伝えたいことを「〇〇の△△」と一言にしてみると、動画の内容自体が見えてきますよね。こういったことをお伝えした後、練習として「仲直りの素晴らしさ」をテーマにしたシナリオを書く実習をやってもらいました。

喧嘩してたけど……
・お互い好きなサッカーをやろうと仲直りする話。
・勉強が得意な子と運動が得意な子がお互いに教え合って協力する話などなど……

みんなしっかり自分の描きたいテーマを頭の片隅に置きながら書けていました!
みんなのお米の動画も楽しみにしています!

※動画を作るときはこちらの書籍も参考にしてみてください↓
改訂版 『いきなり効果があがるPR動画の作り方』(「シナリオ教室」シリーズ/言視舎/企画・構成・著:新井一樹 /執筆:川村千重・内藤麻貴・田中和次朗)

※いろいろな学校でキッズシナリオを実施中。事例をご紹介しておりますので、「うちの学校にも来てほしい!」ということでしたらご参考までにご覧ください。

コミュニケーション力 を上げるシナリオ研修 事例まとめ

キッズシナリオについて:出前授業やオンライン創作クラス「考える部屋」

・出前授業
シナリオ・センターは、1970年創立。優秀なシナリオライター・脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に創設以来、700名以上の脚本家や小説家が誕生しています。2010年から「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」という思いから、小中学校への出前授業として『キッズシナリオ』プロジェクトを開始。創作を楽しみながら、想像力と表現力が身つくカリキュラムを提供しています。
>>ご参考までにこちらの動画を。
https://youtu.be/_5YJL-Zuibc 

※キッズシナリオの活動をアシストくださる方、随時募集中です!
シナリオ・センターが小学校・中学校で実施しているキッズシナリオの活動を後押ししてくれるアシストの方々(個人・法人)を募集中しています。手弁当で実施しているので、アシストしてもらえるととても助かります!
>>ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
https://www.scenario.co.jp/project/kids_assist/index.html

・小学5.6年~中学生向けオンラインクラス「考える部屋」
創作が好きな子どもたちが日本全国から集まって、切磋琢磨する特別クラスです。創作を楽しみながら、考える力を身につけていきます。
>>詳細はこちらをご覧ください。
https://www.scenario.co.jp/project/kids_course/index.html 

シナリオ・センターでは、小学校や中学校など教育団体への出前授業を実施しています。オンラインでも実施可能です。「こんなことを子どもたちに伝えてほしい…」というお悩みがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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  • 表参道シナリオ日記
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