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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人間の力を発揮するために必要なのは想像力。

シナリオ・センター代表の小林です。これまでに経験のないような大雨」が東北地方を襲っています。
気象庁は、「これまでに経験のない大雨になっており、直ちに命を守る行動をとってください」と会見しました。
土砂災害がずいぶん出ているようですね。東北はどこまで踏んだりけったりされるのか・・・、あまりにもひどい。心も身体も疲弊が倍化されるのではと心配です。どうぞお大事になさってください。
昨日の緊急地震情報は、日本中がびっくりさせられましたが、誤報で本当によかった。とはいえ、大雨にしろ、地震にしろ、自然の力の前では人間は非力です。どうにもできません。

風立ちぬ 人間の力で止められる災害もあります。
今日9日は、長崎原爆記念日。
長崎の平和宣言では、田上市長が「このむごい兵器を作ったのは人間です。広島と長崎で、二度までも使ったのは人間です。核実験を繰り返し、地球を汚染し続けているのも人間です。人間はこれまで数々の過ちを犯してきました。だから忘れてはならない過去の誓いを、立ち返るべき原点を、折にふれ確かめなければなりません。(略)
核兵器のない世界の実現を、国のリーダーにまかせるのではなく、市民社会を構成する私たち一人ひとりにもできることがあります。
『政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることがないやうにする』
という日本国憲法前文には、平和を希求するという日本国民の固い決意がこめられています。

かって戦争が多くの人の命を奪い、心と体を深く傷つけた事実を、戦争がもたらした数々のむごい光景を、決して忘れない、決して繰り返さない、という平和希求の原点を忘れないためには、戦争体験、被爆体験を語り継ぐことが不可欠です。日本政府に、被爆国として原点に返ることを求めます。」とおっしゃっていました。
自然災害は、予知が出来なくても、どうにもならなくても仕方がないことかと思います。でも、核は違います。人間の力でとめることができるのです。
田上市長の、長崎市民のはがゆさが、日本中の平和を愛する人のはがゆさが、長崎の平和宣言には滲み出ていました。
核兵器の非人道性を訴える共同声明にも賛同しなかった日本です。長崎の、広島の痛み、沖縄の痛み、いえ、日本中の方々の痛みを、想像して欲しい、想像力を大きく広くもって欲しいと願わずにはいられません。
 

11日からシナリオ・センターは夏休みになります。
お休みだから、頭も心も休むというのも一考ですが、アンテナ張りに精を出すというのはどうでしょう。
私は、なぜか昨今、戦争、原爆との出会いが多くなっています。スタジオジブリの憲法改正反対宣言、広島原爆の映画、東北の映画との出会い、戦争未亡人、戦争孤児の心境を知ったり、戦争ドラマの製作の話を聞いたり、戦時中に交わした両親の手紙を読んだり、沖縄戦のお話と聞いたりと・・・。どこかで引き寄せの法則が動いているのでしょうか。
この休みは、ちょっと『平和』について、やさしい憲法の本を買って読んでみようかと思っています。そういえば、大阪弁訳の憲法条文もあるとか。それも読んでみたい。 


皆様も、なんとなくではなく、アンテナをどの方向に持っていくかを決めてみてはいかがでしょう。
お盆で帰省されたり、旅行されたりするときも、映画やお芝居をみるときも、アンテナの方向を決めていくと、新しい「ビビッ」が来るはずです。お仕事のある方は、会社の中で人間観察のアンテナを張ってみるのも面白いかも。 

日記も1週間夏休みです。私自身は、恒例の伊東の花火しかでかけないので、日頃当たり前に思って考えもしなかった『平和』を学ぶ静かな1週間にしようかと思います。
みなさま、すてきな夏休みをお過ごし下さい。
19日月曜日にお目にかかりましょう。お腹など壊さないようにね。私は太らないように頑張ります。 

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