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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

総合学習で動画をつくる@横浜市立中和田小学校

小学校の黒板

歌会始

シナリオ・センター代表の小林です。今朝、皇室正月最後の行事でもある「歌会始」を見ていました。
私は、短歌は詠みませんが、歌会始が大好きです。ご覧になられたでしょうか。よくわからないけれど、あの独特な詠み方に変に惹かれます。(笑)
なんともいえない雅な感じがするのです。ま、ただのミーハーがいうことでもないですけれど。
出身ライターのNHK朝ドラ「舞いあがれ!」を書かれた桑原亮子さんは、2011年の歌会始に選ばれた方で、「舞い上がれ」の中でも歌人となっていく主人公の相手役の歌を書かれていらっしゃいました。
私は俳句をやっていましたが、「舞い上がれ!」で桑原さんのお作りになった短歌を聞いて、ちょっとやりたいなと思いました。でも、三十一字(みそひと文字)の中で情感や世界観を出すのは、とても難しいのです。
今年のお題は「夢」、夢のない時代にどんな歌が詠まれるのかと楽しみながら見ていました。
入選された10人のうち、最年少は16歳の女子高生森山文結さん。私はこの歌が一番気に入りました。
「ペンだこにうすく墨汁染み込ませ掠れた夢といふ字を見てる」
天皇陛下と皇后さまが深く感じ入ったようにお聴きになっていたのは、馬渡寿人さん(74)の「満開の被災地桜くぐり抜け「のと鉄道」の夢走り出す」
能登の被災地へ思いを馳せられていらっしゃるのだなぁと、誰かさんたちとの品性の違いを感じてしまいました。
来年のお題は「明」、関係ないけれど応募の宛先が「郵便番号と宮内庁」だけで行くというのもさすがなんて思っちゃいました。(笑)

講座始

日曜日に153期シナリオ作家養成講座の説明会を行いました。
なので、休み明けから、恒例のおいでくださった方々へご質問のメール返信をしています。
特に新年は気合が入ります。おいでになられた方に、春秋の開講の時より気合を感じるからです。
やはり年の初めに新しいことをやろうと思うのは、いつも以上に高揚するものなのかもしれません。

2025年は、シナリオ・センターにとっては55周年という節目の年でもあります。
もちろん記念イベントや感謝祭などを行いますが、それ以上に創作に向かう方々の夢をかなえられるようにするかだと思っています。
新井一は、亡くなる寸前まで「なぜ、これだけのシナリオ技術を伝えても、全員がプロになれないのだろう」と真剣に悩んでいました。
「創作って感性だもん」と言ってしまえばおしまいです。
シナリオ・センターを創ろうとした時も、新井は映像業界の方たち全員に止められました。「シナリオは感性で描くものだから、教えられるはずがない」と。
でも、映像表現の技術さえ教えれば誰でも描けるようになる。新井が「どう描くか」、シナリオの技術、映像表現の技術にこだわったのは、技術を持つことで、発想が生まれ、感性が活きると信じていたからです。
だから700名強ものプロを輩出することができたのです。

小学校でシナリオを教えています。出前授業はとても人気です。
一番に教えるのは、キャラクター。それとアクション・リアクション。柱・ト書・セリフのシナリオの形式。
作文嫌いな子も国語が得意でない子も、ほぼ99%以上乗ってくれる。先生が驚くほどシナリオを夢中で書いてくれる。独創的な面白いものがいっぱい描きあがってきます。
新井の目指していたものはこれじゃないか、ひょっとして全員プロになれるということは、ちゃんと自分で想ったことや考えたことを伝えることができることかも。
うーん、55年続けて来ても、まだまだ、創作は、シナリオを教えるということは奥が深い。悩み続けながらも、どこまでも技術を追求していきたいと思うのです。
日本中の人(いや今や世界中?)にシナリオを描いてもらいたい・・・シナリオ・センターの夢です。

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