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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

広い視野

新井一の提言

老害

シナリオ・センター代表の小林です。この連休は日本中大寒波だという話ですが、表参道も寒くなってきています。
まだ太平洋側は「寒い」ですんでいますが、青森は5mの積雪とか聞くと、いったいどうなっているのだろうと想像もつかないほどです。
気を付けてお過ごしくださいとしかいえませんが、本当にくれぐれも気を付けてください。

今日、元会計責任者の参考人招致を都内のホテルで行う予定でしたが、自民党が「元会計責任者への配慮」を理由に開催の時間や場所を事前に公表しないことなどを求めたため、「なぜ隠さなければならないのか」と野党側が猛反発して、延期になりました。
一体自民党は何を隠したいのでしょう。隠すのはドラマの定番ですが、いつかはENDが来るのですよ。
裏金問題は、すべて国民の前に、白日の下にさらすべきことなのに、よくも平気で「元会計責任者への配慮」などという言い訳ができるものです。
フジテレビ案件と違って元会計者の方は被害者ではない、少なくともいやいやながらにしても手を汚したひとりでもあるのです。
隠すのは、その人を配慮しているのではなく、その人に命令した上の人に配慮しているのですよね。
元〇〇はいつまで権力があるのでしょうか。自民党は何を怖がるのでしょうか。
政治の世界も大企業の仕組みも私はまったくわかりませんが、何につけてもトップというのが大事だということはよくわかります。
ここのところの日本のみならず世界を見渡しても、トップの情けなさに目を覆うばかり、ため息ばかりです。
お年を召しても素晴らしい方をたくさん知っていますが、権力に、お金にしがみつく老害は、日本を世界を滅ぼします。
私も老人のひとりですから、「他人のふり見て我がふり直せ」を常に心に、老害にならないようにせねばと・・・。

視野

過日お知らせしましたが、3月7日に、新たなメンバー募集のためのNHKのドラマ『3000万』を生んだ脚本開発チーム・WDRプロジェクトのチームライティングに迫るという「Theミソ帳倶楽部」が行われます。 
ゲストに、WDRプロジェクトの立ち上げから関わり、2024年10月期にNHK総合で放送された土曜ドラマ『3000万』(全8話)のプロデューサーを務められた上田明子さん(NHKプロデューサー)と、WDRプロジェクトの1期メンバーに選ばれ、土曜ドラマ『3000万』では第1話と第8話の脚本を執筆された脚本家の弥重早希子さんをお迎えします。

ドラマ3月号に「3000万」のシナリオが掲載されています。
それを読まれてから、ミソ帳倶楽部に臨まれると、より理解が深まると思います。
弥重さんも2話を描かれた名嘉さんも作者ノートでチームで作ったからこその利点を書かれていました。
チームの利点をどう活かして、自分の立ち位置を作るかがWDRプロジェクトに挑戦することの一つのポイントになるのではないかと思います。

ひとりで創る、チームで創る、形は違いますが、最後は独りでシナリオを描かなければなりません。
同誌に、新井一の「シナリオを新しくする8つの提案」が掲載されています。
なんと1995年に書かれた再録ですが、全然古くなっていない。
創作でもなんでも基本は変わらないということでしょう。
創作するにあたっての視野の広げ方も書かれていますが、描く技術としてシーンをどうとらえるかをここまで教えてくれているのには感心しました。
ただストーリーの進展だけでなく、シーンを描くことがドラマだと。
シーンを描くためには、基本の技術の習得はもちろんですが、視野を広げることも大事です。
たくさんの引き出しが面白いシーンの素になるのです。
そのためにも色々な方のお話を聴くということはとても必要なことだと思います。

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