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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

未熟

新井一の言葉

子どもと大人

シナリオ・センター代表の小林です。すこーし春めいてきたような感じの表参道ですが、明日明後日はまた雪という予報も、やたらに振り回される季節です。
それでも雨と雪のおかげで大船渡の山火事は、鎮静化しつつあるようでちょっとほっとします。
お上も、支援をするとは言っていますし、ちゃんとやっていただければ嬉しいですね。

子ども家庭庁が10億もかけた虐待判定AIの導入が見送りになって、大きな批判を浴びています。
お上たちは頭が悪いのかどうかはわかりませんが、なんでもデジタル化すればいいと思っている節があり、必要なものをきちんと齟齬なくできるようにしてから始めるという意識すら持っていないように思います。
新しきゃいいってもんじゃないのだ!
子ども家庭庁の存在すら意義があるのかははなはだ疑問で、2022年にできてから何か動いた気配もなく、なにをしたいのかさっぱりわからず、ムダなお金を垂れ流しているような気がしてならなかったのです。
まさか、虐待をAIで判定しようとしていたとは・・・。
虐待やいじめは肉体はもとより心の問題が遥かに大きいと思うのです。AIで、データで、何を知り得るのでしょうか。
山形の女子中学生のいじめも、いじめは認められてもいじめが自殺に結び付いたとはいえないという見解を出していますが、自殺した女子中学生の心の中がわかるはずもなく、大したことのないいじめなどありえないと思うですが。
人間の心が機械で測れるなら、ずいぶんラクなものですね。
人と人が向き合ってこそだと思うのですが、児童相談所の職員や学校の先生の退職が相次いでいることにも危惧を感じます。
子どもと向き合える人が減っているというのは大問題だと思うのです。
本気で子どもと向き合える大人であることが大事なのですが、人としても大人として未熟なお上たちに何ができるのかと思ってしまいます。

名作とは

音楽CD・レコードなどを取り扱うディスクユニオンの東京・吉祥寺店が3月19日にリニューアルし、ショップインショップとして、映画ソフト専門店・吉祥寺映画ストアがオープンするそうです。
映画のDVD・Blu-rayやサントラ、関連書籍・zineなどを取り扱い、DVD・Blu-rayの在庫は新品・中古をあわせて5000枚用意。自主制作映画のDVD・Blu-rayについても委託販売をされるようなので、今までだったら世に出にくかったものまで観ることができそうですね。
最近、配信やCS、BSでも、過去の映画やドラマの名作が放映されることが増えています。
昔の映画やドラマは良いにつけ悪しきにつけ、面白いです。なんというか、作り手の熱さが伝わる、時代の流れ方のせいかもですが、とてもじっくり作られた感じがします。
「人間を描く」ことにとても丁寧な気がするのです。
もちろん、今も昔もドラマは「人間を描く」ことには変わりはないのですが、今よりもどうも昔の方が見つめる目が深いというのか・・・。それはたぶん作り手自身の知性と教養とかが今以上に深かったのではないかと私は思うのです。
AIの虐待判定もそうだと思うのですが、表層だけで決めつけても描いてもなにも出てこないし、感動しない。
人間の奥底にあるものをどう見つめるか、そのためには作り手自身が、深い知性と教養を身につけるようにしなくてならないのではと思っています。
ネットで調べれば何でもでてきますが、それこそ表層的なもの、そこからどう深く広げていくのかが難しいのですね。
ふぅ~、頑張らねば~。まずは名作から学んでみますか。シナリオハンティングもいいですね。

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