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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

形にする

テレビドラマ研究の教科書 ジェンダー・家族・都市(青弓社刊)

東日本大震災

シナリオ・センター代表の小林です。東日本大震災から14年目となりました。
未だに、全国の避難者は2万7615人(2月1日現在 復興庁調べ)。東京電力福島第1原発事故の影響で、今も一部で避難指示が続く福島県では、故郷への帰還を諦める住民のかたもいらっしゃいます。
朝のニュースでは、原発事故で未だに入れない地域は8割もあるそうで、2000人ちょっとの方しか戻ってこられていないそうです。
大事な故郷にも足を踏み入れることができない方々のことを思うと、どんなに切ないかと思います。この震災で多くの方が、ご家族や親せき、友人を亡くしたり、仕事や家を失いました。もう二度と故郷へ戻れない方もいらっしゃいます。
昨日、お笑い芸人のサンドウィッチマンさんが、東北と能登へ行っているバラエティ番組を見ました。能登の方には東北の名産を渡したりしながら、さりげなく励ましている姿に、なぜお上はこんなこと一つもできないのだろうとちょっと怒りを覚えました。
しかも初めて知ったのですが、彼らはトイレトレーラーを避難所に送っているのです。
能登の方が凄い感謝をしている姿を見て、ちゃんとみているよ、忘れていないよ、力になるよという姿すら、感じさせることができないお上は人間として、本当に恥ずかしいと思いました。
挙句に差別主義の人を比例の公認にしたりって、どこまで下々のことをバカにしているのか、腹立つことばかりです。
一芸人や一俳優(こういういい方は失礼ですが、あえて)ができることを、お上はできない。
何故なら彼らのように、心から相手を、他人を想う気持ちが微塵もないからです。
私自身も、震災の日だけに騒ぐのではなく、常に被災者の方々に思いを馳せるためには何をすべきか、どうすればいいのか、ひたすら考え、行動をしていけたらと思います。

あれもこれも

毎週火曜日は、創立55周年のためにスタッフ会議をしています。
創立パーティーだけでなく、2025年を常に55周年で埋めていきたいなぁと思っているのです。
一番のイベントは「新井一賞」です。
なので、皆さんが応募しやすいように、より面白いシーンを描くための「新井一賞攻略講座」を4月5日土曜日の13:30から行うことにしました。
今回の課題は「バトン」、6月6日(金)締切。奮ってご応募くださいね。
ですが、単に「よし、やるぞ!!」だけではなく、応募の前にまずは「20枚シナリオ」とはなにか、改めて考えてみましょう。そこに攻略の技があるのです。
20枚はドラマにしたら10分。描くべきものはなんでしょうか。
新井一賞攻略講座をシナリオ・センターの浅田直亮講師が実施します。
また、その後に「シナリオ・センターの使い方」のお話しもしたいなぁと思っています。
せっかく縁あってシナリオ・センターでご一緒に学んでくださっているのであれば、よりシナリオ・センターで学ぶことがプラスになって欲しい、有意義であって欲しい、それにはシナリオ・センターをうまく使っていただきたいと思うのです。
創作する楽しみを思いっきり味わってほしいのです。

法政大学の藤田真文教授の「テレビドラマ研究の教科書」(青弓社刊)を読んでいます。テレビドラマの研究の仕方を書いている本というのは、私は初めてで、ちょっと論文風でもあるのですらっと読み進められてはいないのですが、面白いのです。
ドラマは時代を映す鏡。時代に乗るというのではなく、放映された時代の社会的背景と密接にかかわっていることがわかります。
家族や女性、ジェンダーとLGBTQ、都会と地方、権力と差別など、どれも時代で変化しています。
社会と政治は繋がっているといつも申し上げているように、時代と社会もまた繋がっています。
ストーリィが32パターンしかなかろうとも、キャラクターの数だけ話があるわけですが、それと同時に時代や社会によっても描き方が変っていく・・・無限にあるドラマ作りの魅力を改めて感じさせていただきました。
20枚シナリオ、頑張ってくださいね。

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