NO!
シナリオ・センター代表の小林です。今週くらいから春らしくなるそうで、夏日まで行くという予報も。
体調を崩さないように気をつけないといけないですね。クローゼットには冬物、合いもの、夏物が混在し、毎朝、一度外に出て何を着ようかと考えています。厄介な気候です。
ついに始まった万博、ニュースで溢れています。
楽しかったと喜んでいる方もいれば、対応も中身も悪いと怒っている方もいて、なかなか面白いなぁと思いながら見ています。
私は、ご存じのように反対派ですけれど、始まってしまったら仕方がない。
事故が起きないように万全を尽くすことはもとより、赤字を出して私達の税金をまたかすめ取るようなことだけではして欲しくないので、とりあえず黒字になるように頑張って欲しいと願っています。
それにしても、対応の悪さ、運営の悪さは天下一品ですね、万博は。
待ち時間なしというのが売りだったはずなのに、入るのに2時間以上待ち、帰るのに1時間以上待っても電車は溢れて乗れない、風雨が強いのに、食べるところも待つところもなく、大屋根リングの下で横殴りの雨に濡れて震えている多くの方々の映像に、呆れてしまいます。
こういう大イベントの運営は難しいとは思いますが、USJとかディズニーランドに学ぶとかしたら、もう少しなんとかなったのでは。
この国のお上と言われる方々は、何故か過去からも他人からも学ぼうとしないで、危機管理のない頭で遮二無二進めるのがお好きなようですよね。
下々がちゃんと監視していないとこの国は簡単に滅びるように思えてなりません。
私たちがしっかり見聞きして、好きなようにやらせないこと。「NO!」を突き付けることも大事です。
ドラマ作り
今日は、月刊シナリオ教室のインタビュー取材を受けてくださった出身ライターの洞澤美恵子さんがおいでくださいました。
5月9日から公開の映画「ら・かんぱねら」のお話しや20枚シナリオについてお話しをしてくださったようです。「ら・かんぱねら」は、有明の海苔漁師が「ラ・カンパネラ」のピアノ演奏に心を打たれて、自分でも演奏したいと音符も読めないのに練習し、奥様へ聞かせた実話を基にしたお話しで、気持ちの良い素敵な映画です。
洞澤さんとは長いお付き合いで、もう40年くらいになるでしょうか。
こうして出身ライターの方と長いお付き合いができることはとても幸せなことだとありがたく、シナリオ・センターをやっていてよかったとしみじみ思います。
昨日の月9は、「続・続最後から二番目の恋」が放映されました。
出身ライター岡田恵和さん脚本の人気ドラマの続・続編です。
大好きなドラマで、11年ぶりの続・続(ゾクゾクと掛けているつもり)です。
11年前も人気も評判も高かったのですけれど、私の年代はタイトルを聴いただけでワクワクしちゃうほど覚えている人が多く、関西在住の大学の先輩から「万博より楽しみ」というメールをいただいたほど。(笑)
とはいえ、なんせ11年前のドラマの続・続ですから、どうだろうと思ったら視聴率も月9としては2年ぶりの高視聴率ですって。
鎌倉を舞台に、キョンキョン演じるテレビプロデューサーの吉野千明と、中井貴一さん扮する市役所職員の長倉和平のラブコメディ。
第1話は、価値観の違いや法令順守など変わっていく常識を前に戸惑い、老いと死の現実にショックを受けるなど主人公のおふたりにも変化が。
私は「最後から二番目の恋」(2012)も「続・最後から二番目の恋」(2014)も何度も見返しては、心の安寧を図っていましたから、おふたりの過去はよく知っていますが(ドラマのね(笑))、知らない人にも、初めて見る人にもわかりやすい、あっという間に引き込まれる第1話。
なにしろ11年後ですから、その時も大人だった方々はわかりますが、和平さんの娘は小学生から大学生なって出てくるのですから、誰?と思いますよね。でも、全く思わせないで「成長したなぁ」と感じさせるという見事な見せ方に感服。
初めての人にもそれぞれのキャラクターが把握できるように、昔馴染みには思い出させるようにみせていくドラマ運びは岡田さんならでは。
このドラマを見たら、如何にドラマとは登場人物のキャラクターが一番大切なのだということが、シーンを描くことこそがドラマだということがよーくわかります。
ホント勉強になります。見て学んでいただきたいです。