しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。
シナリオ・センターの新井です。
唐突なタイトルですが、そうなんです。借金生活に突入したんです。私が好きなヤクルトスワローズのことではありません。日本の財政のことでもありません。それは、今始まったことではないですし・・・
借金生活に突入したのは、私たちによる自然資源の消費です。
皆さんはご存じでしょうか。実は8/20に『人間による自然資源の消費量が、地球環境が持つ一年分の再生産量を超えた』そうです。
国際シンクタンクの「グローバル・フットプリント・ネットワーク」は、8月20日が、2013年の「アース・オーバーシュート・デー」であると発表しました。これは、人間による自然資源の消費量が、地球環境が持つ一年分の再生産量を超えた日、を意味します。つまりこの日から、2013年の残された日々を、人類は地球の生態系サービスの原資に手を付けながら、「赤字状態」で使っていくことになります。(WWF公式サイトより http://www.wwf.or.jp/activities/2013/08/1154120.html)
そして、2013年の「アース・オーバーショート・デー」は8/20だったとか。
そうです。2013年、これからの私たちの毎日は借金生活なのです。
一年という概念は、人間が作ったものです。地球にとってはそんなものはありません。ということは、2013年のツケ、2012年のツケ、その前の年の、前の前の前の・・・年のツケは、いったい誰が払うのでしょうか?
私たちと未来の私たちです。
シナリオ・センター創設者の新井一は、創作をするものには「作家の目」が必要だといいます。「作家の目」とは、人間を見る目であり、その人間が暮らす社会を見る目であり、ものごとを見る目です。この目を、それぞれの感性で鍛えていくこと、そして表現することが大切だといいます。
「作家の目」で私たちの借金生活を見たとき、何を感じるのでしょうか。
そこで感じた“何か”を、どう表現するのでしょうか。
誰にでも、何かを感じることはできます。それこそ、地球が大変だとは誰でも感じるわけです。現に、日々暑いですし。作家にだからできること、それは感じたことを表現することです。なぜなら、表現するためには技術が必要になるからです。
日々の中で感じてる違和感のようなものの正体を突き止めようとすることこそ、創作の醍醐味なのだと思います。