シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。もはやイチロー選手は4001本、コツコツ1本から。高校野球は、前橋育英が優勝。主将の決定打で父親である監督へ優勝をプレゼントというドラマチックな親子鷹ドラマつき。
韓国ドラマみたいにこれでもかというかんじではなくても、ドラマのない人なんて誰もいない。
一人一人にドラマがあるから創作が生まれるのですから。
富士山・河口湖映画祭実行委員の秋山さんから、ご自分で作られた葡萄を送っていただきました。河口湖のワインにもなっている『あじろん』という品種です。
今年は、野菜や果物はおかしな気候に振り回されて、驚くほど美味しくなったり、まずくなったり、腐っちゃったりで、たいへんです。
秋山さんが40度を越す山梨で、暑さの中で手塩にかけて育ててくださった葡萄を楽しみたいと思います。
「富士山・河口湖映画祭」のシナリオコンクールは、10月30日が締め切りですが、
シナリオハンティングに、お出掛けになるといいかと思います。
募集作品は、富士山河口湖を舞台にという条件ですから、ネットなんかでみるだけでなく、ちゃんと足で見る、体で触れることが大事ですね。
シナリオハンティングは、体感することで、視点、発想が変っていきます。ヒントやアイデアが生まれてきます。
この夏は、富士山が世界文化遺産になったおかげで、人手は多いようですが、そんな雰囲気も知っておくこともありだと思います。
困ったことに河口湖が干上がって、浮島にある六角堂まで歩いていけるようになってしまっているとか。原因不明のために富士山爆発の予兆とかの噂もあるけれど、そのおかげで観光客が増えているとか・・・普段の河口湖ではないところをみてみると、新しいアイデアが浮かんできそうですね。
来年上映される2013年グランプ作品「ブーケ~a bouquet~~」は、タイトルでおわかりのようにポイントはお花ですので、ラベンダー畑や河口湖ハーブ館なども使って撮影されました。作者の西さんは大阪の方ですが、遥々シナリオハンティングにいらしての快挙です。
観光地の隠れたところを探すというのもいいですね。パンフレットに紹介されていなくても地元情報で、驚くほどすてきな場所や美味しいものに出会ったりするものです。情報だけでなく地元の人とのお話も面白いです。人は誰もがドラマを持っていますし。
今ひとつ視聴率的には盛りあがらないのが残念ですが、岡田惠和さん脚本、堤幸彦監督で話題の「スターマン この星の恋」は河口湖が舞台。
ここだけの話ですが、岡田惠和さんはこの映画祭の審査委員長を務めてくださっているので、河口湖にはおいでになられるのですが、いつも授賞式だけで河口湖をちゃんとみていなかった。で、心にかかっていたので舞台にしたのだそうです。
そんな出会いも、運命かな。恋と一緒です。
「スターマン」は面白いのに、視聴率が悪いのがちょっと残念。
私は、宇宙人の國村隼さんと古女房の角替和枝さんのやりとりが大好き。岡田ワールド全開なんですね。
ファンタジックでSFチックなラブストーリー、どう展開するかみものです。
このドラマを書かれていらっしゃるときに岡田さんにメールしたら、「私はどこへ行こうとしているかってかんじですが、楽しいです」というお返事をいただきました。
大御所になられても、常に挑戦的な岡田さんの脚本家としての姿勢が大好きです。