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企画書と脚色

118期チューターの田中です。

今回から、2回に分けてプロの現場の技術としての講座に入りました。

ここまでくると、もう作家養成講座もラストスパート。

第19回からは2回にかけて「プロの現場の技術」の講義となります。

第1回目は、企画書と脚色です。

 

少し未来の話になりますが、シナリオセンターで技術をみにつけて、さあ現場へ行くとします。でも、いきなり脚本を頼まれることは現状なかなかあることではありません。

まずは、企画書です。

 

講座では、サンプルをお配りして企画書の要素、企画書を書く時の注意点、求められるものなど、浅田講師からのお話させていただきました。その前の宿題は800字のあらすじを書いていただきましたが、ちょっとした企画書のプレのような宿題だったかもしれませんね。

 

これから皆さんが書く企画書は、

この企画を連続ドラマや映画にしてみたい、とプロデューサーに思わせることができるか。

この企画の主人公を演じたい、と俳優に思わせることができるか。

日本の8割の人々に面白い、と思わせることができるか。

が、重要になってくると思います。

といっても、本当のところ、人が何を面白がっているか、何が好きかなんてわかりませんよね。

 

では、何を頼りにして書けばいいのだろう。

 

それはきっと、まず自分が面白いと思うことなんじゃないかと思います。

そして、その面白いことを「人に伝えよう」とすること。

私どもに出来るのは「思いを人に伝える」、その技術をお教えすることです。

観てもらった人に「おもしろい!」といわれるほど嬉しいことはありませんよね?

独りよがりではなく、人に伝える、伝わるシナリオ・企画書を書いてくださいねっ。

 

ちなみに企画書講座が、10月3日から開講します。

こちらもぜひ受講されてはいかがでしょうか。お待ちしております。

 

脚色(小説など原作ものを脚本化)ですが、

浅田講師から「原作ものこそ、オリジナルを書く力が必要だ」と教わりました。

いろんな作品を例にあげてもらえるので、とても分かりやすく勉強できますね。

宿題は「赤い屋根」。短篇小説をお渡しして、それを脚色していただきます。

 

同じ原作でもみなさん違うシナリオが出来ると思います。

例えばこんな文章があったとします。

 

~その男子高校生はある日、道で携帯電話を拾った。その携帯電話をポケットに入れた瞬間、彼は母のことを思い出し、泣きながら走っていったのだった~

 

この一文を原作に脚色しても、十人十色。自らの個性を活かした世界に一つのシナリオが出来ると思います。

「赤い屋根」でぜひ脚色の面白さも感じてください。

 

118期の皆さんも修了間近ですね。

ラストスパートです!

 

以上、田中でした。

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