シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。本日にて9月はおしまい。明日は10月衣替え。もうそこまで師走もきてしまった。
この土日、大学時代の友人たちと京都・三尾散策をしました。
三尾は、京都の郊外になりますが、高雄、槙尾、栂尾の三つの地域を合わせていいます。
どこも山寺ですから、石段をひたすら登って辿り着きます。
いやあ、今日の腿の痛いこと痛いこと。日頃の運動不足が体に出ました。
栂尾山高山寺は、ご存知の鳥獣戯画があるお寺です。
開祖の明恵上人は、宗派をもたず、ひたすら仏様にお仕えした方、珍しい方です。
茶祖でもあります。
日本で始めてお茶を栽培された方で、いまも境内に茶畑があります。
宇治のお茶作りの方は、必ず新茶を上人に献供されるそうです。
今にも壊れそうなお寺(すみません!)ですが、建物石水院自体も国宝です。
槙尾山西明寺は、神護寺の別院として作られたものですが、現在のお寺は、三大将軍家光の側室で、五代目綱吉のお母さん「生類憐みの令」を作らせた張本人といわれる桂昌院の寄進で再建されたものだそうです。
桂昌院と聞くと、=(イコール)大奥。(笑)
私は、西明寺ご本尊の釈迦如来より、十一面千手観音菩薩像が好きで、一日中拝見していてもあきません。
10面を頭上に持ち、42手のお慈悲をお持ちです。
今までまったく気がつかなかったのですが、ここにはすごいお守りがありました。
思わず買ってしまった。『倍返りお守り』。
あの「倍返し」を髣髴させられて・・・(笑)
こちらは復讐ではなく、「出るお金に感謝しましょう。倍になって帰ってきます」といううれしい!お守り。
高雄の神護寺。なかなかの難関で、結構な山、石段。
3回ほど行っているのですが、今回なんと途中の茶屋で脱落。腿が攣ってしまったのです。
神護寺で有名なのは、かわらけ投げ。眼下の清滝川にむけて、素焼きの皿を思いっきり投げると厄除けに。
厄除けできず残念でした。日頃の行いが出るんですね。(涙)
嵐山高雄パークウエイを通って嵐山にでました。
あの台風で被害になった渡月橋がどうなっているかを観にいこうと、物見高いやじうま根性です。
私は、京都の中では嵐山を好みません。
お寺も仏像もいまいち心が惹かれるものがありませんし、あの観光地然とした騒がしさが苦手です。
三尾はあまり観光客がいず、「日曜日なのにね」と友人と心配していたのですが、いやはや、嵐山は違った。すごいというか、ひどいというか、観光客が全員集ったのかってかんじ・・・。
人・人・人。渡月橋は人が溢れすぎて、人ごみに流されそう。
台風で大変だった嵐山ですが、「災い転じて福と為す」とはよく言ったものです。
友人の一人は、「僕は少しでもお金を落としてあげようというボランティア精神なのだ」と威張っていましたが、そういう優しい方が多かったようです。
やじうま根性の私としては、反省をしました。
1泊2日のわずかな小旅行でしたが、気心の知れた友人と神聖な空気と仏様と・・・よい気分転換でした。
どれだけの経済効果かとか、混雑を使ってサスペンスが・・・と計算する私は、世俗にまみれ、まだまだ修行が足りません。