子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
シナリオ・センターの新井です。10月以降、企業研修や大学での講義と大人向けの講座が多くなりますが、気分転換に「キッズシナリオ」の活動をご報告します。毎年夏に鎌倉市川喜多映画記念館で実施しているワークショップ「子どもシナリオ教室」です。
鎌倉市の4~6年生の子ども達と2日間かけて、シナリオ作りから映画撮影までをこなします。2010年から始めて、今年で4回目。1回目の参加者はたったの6人。いまや参加者は100名程の中から抽選で決まるほどの盛況ぶりです。
1回目は、参加者が少なかったため、希望者全てを受け入れました。その結果、小学2年生が参加。どうなることかと心配でしたが、シナリオも書けましたし、演技もちゃんとしてました。
つまり、シナリオは小学2年生でも書けるということです。しかも、ちゃんと人物が葛藤するんです。小学2年生でも、ドラマの基本を知らず知らずに押さえているのですね。
最初は、監督を担当する子は何をすればいいかわからず、撮影をする子はカメラを覗くのに夢中。録音をする子は、イヤフォンから聞こえてくる声に夢中。俳優の子は、どう演じていいかわからない・・・そんなカオスのような状態から、徐々に何をすればいいか、どうすればいいかがかわってくるとみんなの顔つきが変わってきます。
大人は何をするのか?大人しくするんです。しゃしゃり出ない。これだけ。大人の手が加われば加わるほど、不思議なくらい子どもは冷めるし、作品もつまらなくなります。
シナリオは、6人の登場人物がいれば、6人分のキャラクター、気持ち、考え、立場、その時の言動を考え、書いていきます。このとき、子ども達の頭の中で起きていること、これこそが大事なのです。
「相手のことを考えてごらん」という「~すべき」論は言うのは簡単ですが、実際にするのは難しいことです。ですが、シナリオなら・・・それが自然とできてしまうのです。
シナリオの発想ができるようになった子ども達が、監督や俳優などの役割に分かれて、一つの作品を作っていくこと。この体験をしてもらいたくて、毎年夏に表参道から鎌倉に遠征をするのです。
なによりドラマには、正解も不正解もありません。この社会と一緒です。色々な人がいて、色々なことを考えている人がいる、そんな社会に生きるからこそ、シナリオから生まれる想像力と創造力は子どもの内から身につけた方がいいのだと思います。
シナリオ・センターでは、「一億人のシナリオ。」プレジェクトを様々な機関で実施しています。ご要望があれば、お気軽にお問合せください。詳しくはこちらから。お問合せは、シナリオ・センター新井まで(電話:03-3407-6936 メールはこちらから)