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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

滅びの音が聞こえる。

シナリオ・センター代表の小林です。猛烈に情けない気持ちです。
日本は、どうなってしまうのでしょうか。 

 参議院

日本シナリオ作家協会も、日本脚本家連盟も「特定秘密保持法案」へ反対表明をしました。
脚本家だって、動かなくっちゃと思っていたので、とても心強く思いました。
が・・・誰が反対しようとも、数の論理で押し切ってしまう。
またもや、公聴会もパブリックコメントも形だけ、用を成さず、80%の国民が「待て!」といっているにも関わらず、審議らしき審議もせずに、良識の府参議院は終りました。
もはや、その存在すら無意味です。

それぞれ考え方が違うのは当たり前です。
だからこそ、自分と違う意見をきちんと聞き、考えなければならないのです。
想像力のひとかけらでもあれば、国民の声を聴こうとするはずなのに。
国を揺るがす大事なことを、一握りの勢力が嵩に来て決めてしまうのではなく、トコトン話し合っていかなければいけないのです。
国は国民がいてこそ存在するのですから。
特定秘密保持法案に賛成でも反対でも、声を大にして、この与党のやり方を、こうした所業を許してはいけません。

  

本来、政治的なことには触れないことを前提にして書き始めた表参道シナリオ日記でした。
私が書かざるを得なくなったこの社会情勢の異常さに、心の底から怯えています。
文明は成熟すると滅びる・・・歴史が教えてくれていますが、まさに滅びへと向かっているような気がします。
権力も財力も持たない私たちはなにもできないのでしょうか。
未来を託すこどもたちのために、なにも遺せないのでしょうか。 

シナリオ・センターのポリシーは、シナリオをツールにすべての人が自分で考える力を持つことにあります。
ものごとには正解はありません。
だからこそ、シナリオを書くことによって、シナリオライターの視点を体得すれば、日本中の人が、想像力をもち、人の話を受け止め、かつ自分の考えを持ち、伝える創造力を持つことができるようになります。
シナリオ・センターができることは、ひとつしかありません。
一人でも多くの子供たちに、一人でも多くの大人たちに、シナリオをツールに想像力を働かせ、創造することを学んでいただくことです。
今こそ、日本中の人に学んでいただきたいと切に願っています。 

過去記事一覧

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