シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。ゴールデンウイークも終わり、そろそろ今年後半へと走りださなくてはなりません。
日々過ぎていく時間に置いてきぼりされそうなくらい、時の経つのが早い気がする私です。
ゴールデンウイークは、いかがお過ごしでしたか。
前半の雨模様、後半の寒さ・・・天気が良いのは、お休みの合間だったりして、ちょっと残念な東京でしたが、私はどっかりと東京に居座っておりました。
唯一、天気の良い2日にちょっとだけ遠出を。
小金井公園にある江戸東京たてもの園を散策してきました。
初夏の風に吹かれながら、緑の中で過ごしたいねと朝から小金井公園に。
5月3・4日はウォーキングラリーを毎年開催されて大賑わいになるのですが、その前日のせいか、広いせいか、すいている感じでした。
江戸時代からの建物もあるのですが、多くは、大正昭和レトロの建物が多く、私にとっては、乾物屋さんや荒物屋さん、「千と千尋の神隠し」のモデルのなったお風呂屋さんなど、懐かしい感じの建物でいっぱいでした。
2・26事件で暗殺された高橋是清首相のお屋敷と庭園の一部もあり、暗殺現場をのぞき見した気分になりました。
社会科見学できていた中学生は、5,6人で暗殺状況を再現して、たのしげにお勉強(?)。
このために時代の流れが変わったことなどわからないんだろうなあ。
上の写真は、江戸時代鵜ノ木村(現在の大田区鵜の木)の名主だった天明家のおトイレです。
瀬戸物でできていて、その模様のきれいなこと。日本の文化はこういうところに表れているのですね。
文化とは、日ごろの生活の中で息づいてこそです。
文化を育てない、経済効果ばかりを考える今の世の中に、嫌気がさします。
私の本命はデ・ラランダ邸。初夏の緑を胸いっぱいに、美味しいドイツビールが飲めます。ソーセージもランチもソフトクリームもいけます。(笑)
ちなみにこのお屋敷は、ドイツ人の建築家デ・ラランデ氏が建てたもので、1999年まで信濃町に建っていたそうです。
すべての建物が、移築されたわけですが、移築には一軒ウン億円というすっごーーーいお金がかかっていると、ボランティアの案内人の方がナイショ話をしてくれました。ここでは額は言えないので(笑)、直接おたずねください。
昔の暮らしをみると、日本がどんどん文化果つる国になっている気がして、焦りを感じます。
私たちができることってなんでしょう。
昔の暮らしに想像力をめぐらして、自分は何を発信できるかを考えてみたいと思います。
発想って、こんなところから生まれるのではないでしょうか。