シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。ひょうが降ったりと怪しい天気です。アメリカでは異常気象宣言がでたことだし、地球は、どうなっているのでしょうか。
天候だけでなく、社会も何もかも不安定要素の多い昨今、イライラされている方が増えているそうです。
「イライラする人」という課題は、基礎講座の課題です。
シナリオ作家養成講座でも、シナリオ8週間講座でも、通信講座でも書いていただきます。
いらいら:思うようにならず、気が焦るさま。(広辞苑)
朝日新聞に8割の人がイライラしているという調査が出ていました。
20代から50代のお勤めされている方の79%がいらつき、生後6ヶ月から就学自前のお子さんを持つお母さん54%は「子供が煩わしくてイライラしてしまう」とのこと。
電車の中、レストランなどで、ちょっとしたことでも、腹を立てる方が多くなったとは思うことがあります。
これを社会現象としてすませてしまうだけでいいのでしょうか。
筑波大の臨床社会心理学の湯川准教授は、イラッとしたら「紙に書きだすこと」「怒った時の出来事や自分の気持ちを3日程度繰り返し書く」
「自分は本当はどうしたかったのか」「相手の気持ちや事情」「自分にプラスになったことはないか」などの視点も加えて書きだす。様々な視点で繰り返し文章にすると、怒りを相対的に見られるようになり、心の整理に役に立つとおっしゃっています。
「書くこと」って、本当にいいんですよね。でも、ただ文章に書くより、私のおススメはシナリオです。
私は10年近く前から「シナリオ日記」を提唱しています。
イライラした時の状況をそのままシナリオにするのです。
シナリオは見えるものしか書けませんから、相手のしぐさ、自分の動作、お互いのセリフなど、ビデオテープを巻き戻すようにシナリオ形式に克明に描きます。
そして、書いたら1日、2日経ってからもう一度見直します。
ちょっと興奮が冷めたところで、読んでみると「○○のこの態度で私はイラッとしたんだ」「このセリフは言い過ぎだった」「○○の本心は・・・」と客観的に見ることができるのです。
自分の気持ちや感情で、本当はこう思っていたと書いてしまうと主観になりますが、映像の特性は客観なので、そこを活かすと、自然と視点が変わり、相手への想像力も生まれてきます。
シナリオ・センター特製「シナリオ日記」一度、お試しください。