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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

富士山河口湖映画祭は、パワースポット

シナリオ・センター代表の小林です。土日に富士山河口湖映画祭にお伺いしてきました。

 富士山

真っ青な空、爽やかな風、まさに5月の気持ちの良い天気に恵まれ、雪を抱いた富士山に緑の山々がくっきり、ばっちり・・・こんな日は少ないと地元のお話で、いかに私たちが心がけがいいかと・・・()
審査委員長の山本むつみさんと思わず富士山に手を合わせてしまいました。山本さんは、G・Wも腱鞘炎になるほど、お仕事にいそしんでいらっしゃって、河口湖が久々のお出かけ。
久々に外に出て、富士山をこんなにしっかり拝めるなんてと感激され、疲れが吹っ飛んだとおっしゃっていました。
やはり富士山は日本一、霊峰富士は、パワースポット、すごいエネルギーです。

 河口湖映画祭授賞式

7回富士山河口湖映画祭のグランプリは、地元河口湖町の外川桂さん「再生~霊峰富士に抱かれて~」
妻を亡くした男の再生の物語ですが、審査委員長の山本さんからは、主人公のキャラクターがしっかり描けていて素晴らしいと称賛されました。
ただ、相手のキャラが被災地の家族を亡くした子どもという画一的なところで終わってしまっているので、被災者という単なるくくりではなく、一人の個性を持つ人間として描くと、ぶつかり合いにも力が出ると指摘してくださいました。

ドラマとは人間と人間のぶつかり合い、対立、葛藤、相克。ストーリーを追っていくだけでは、いい作品になりません。
常に、「人間を描く」ということを思いながら、シナリオを書きていきましょう。 

すべての作品にいえることは、もう少し考えていいタイトルをつけてほしい、山場となる葛藤シーンを逃げないで書きこむようにと山本さん。
お一人お一人にきちんと、講評をしてくださり、受賞者の皆さんも感動していました。

その後の映画祭パーティーでも、山本さんは、受賞者のみなさんに懇切丁寧に詳しく講評したり、ドラマの作り方をお話しされたりと、和やかにたくさんの方とお話してくださり、皆さん大喜び。
中には、シナリオをもうやめようと思っていたけれど、映画祭に参加してモチベーションが上がって、またやる気になったという方も。嬉しいですね。

相対的に最近の応募作は、葛藤が薄い傾向があります。
争いを好まない、他人と戦わないやさしい性格の方が増えたせいでしょうか。
ドラマは、対立が強ければ強いほど葛藤が深くなるのであって、そこを逃げていては山場は盛り上がりません。 

嫌いな人と話をする、自分と違う考えの人の話を聞く、こんな勉強も必要だと思います。
ゼミでも、耳の痛いことを言う人の話を大事にしましょう。

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