シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
今週から、シナリオ・センターのビルが補修、保全(?)に入っています。これで、ちょっと安心できるかなとホッとしています。
築35年のビル、センターがお借りしてからもう20年、色々支障が出ています。オーナーが、年月が経ってしまったことへの理解に乏しく、なかなか取り換えなどに興味を示してくれませんでした。
電気があやうく燃えかかったときも、大ごとにならなかったせいか、お詫びの一つもなく、消防署から非常灯をつけろと言われてもつけてくれないので、懐は苦しかったけれど、人命第一、安全を考えて私がつけました。
税務署の調査で、なんで非常灯をテナントがつけたのかと、まるで領収書不正でもしているように言われて・・・「だよね!」とへんにナットク。(笑)でも、やっと動いていただけるようで、感謝です。
自社ビルを建てたーい!!(泣)
いつ何時何が起こるかわからない昨今、災害予防のために力を注ぐことは当たり前なのですが、経済的なことしか考えない方が多いのですね。
たしかに、安全にはお金がかかります。経済効果も見込まれないのかもしれません。
でも、起きてしまってからだと、その何倍もかかるし、人命を考えたら、ゼッタイ転ばぬ先の杖だと思うんですけれどね。
どっかの一国の首相も、経済成長の前には、どうにもならない原発であってもちっとも怖くないようで、浅田次郎さんの小説にもありましたが、国民は数字であって、人間だとは思っていないようです。
まして地震や津波など、自分が安全なところにいる人は本当に大変になるなんて考えてもいないみたい。
お金の前では、国民の命なんて小さいものです。ただの数でしかありませんから。
私は、上に立つ者は、人の命を守ることが使命だと思うのです。
災害だけでなく、リストラもそうですよね。
下のものばかりがつらい思いをする。「半沢直樹」のヒットもこういう情勢から生まれているだと思うのです。
ドラマの世界こそ、他人の気持ちを描いて欲しい、庶民の味方であってほしいものです。
テーマは無言で声高はダメですよ。だけれど、しっかりと感じとってもらえる表現技術で描いて欲しい。
それには承が大事です。
転と結だけで話をするどこかの首相のような下手なシナリオは書かないようにしましょう。理解してもらえませんから。(笑)
承を大事に大事に書いてくださいね。シナリオは承が勝負です。