子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
シナリオ・センターの新井です。
先日、北翔大学のキャリア支援センター課長の長堀さんがシナリオ・センターを訪ねてきてくださいました。
長堀さんは、キャリア系の大学の集まりや、企業の方の集まりなどでも、色々お話される機会もあるのですが・・・
「パネルディスカッションには呼ばれないんです。何言うかわからないからって(笑)」
と、言われてしまうほど、尖った意見をお持ちの長堀さん。
そんな長堀さんと、昨今のキャリア教育や新卒採用について、企業側の採用基準の話など、お話が盛り上がったので、就職活動をされている学生さん、採用担当の方、ちょっと立ち止まって考えるきっかけになればと思います。
いや、親御さんにも読んでほしいかも。
「そういえば、最近新卒一括採用って、“悪”みたいな言われ方されてますよね」と私。
すると長堀さん、
「新卒一括採用やめたら、大変ですよ。インターン採用とか増えるわけでしょう?」
「まぁそうでしょうねぇ」
「インターンでいくらいい子がいたって、本気じゃないでしょ?
ちょっと仕事させてみて、よかったからってその子は本気でこの会社を良くしよう!と思ってないし、
ここで頑張っていくんだ!と思ってやっているわけではないでしょ。
お金をもらってっていう、責任もない」
「確かに、仕事って責任負ってから、なんぼですもんね・・・」
「責任のない中で、どんな子がみたところで、あまり意味ないと思うんですよ。
それに・・・
正規採用がどんどん減っていきますよ。試験運用だぁって言って」
インターンの良さは、学生にとっては、企業本来の姿を見やすいという利点、経験を積めるという利点があります。
企業にとっては、早くから意欲ある学生に接することができる利点、即戦力になりそうな学生を判別できるという利点があります。
ですが、企業側はかりな意識をしておかないと、ちょっと気の利いた即戦力候補ばかりを採用することになります。
そしてそれは、企業にとって本当にプラスと言えるかどうか、疑問です。
長堀さんと、インターンについて話していると、
「そもそも、1年目からバリバリ即戦力の人って、そんなにいるんですかね?」
と長堀さん。
「あぁ~確かに。その会社で活躍している方が、1年目から凄かったのかどうかでいうと、微妙かもしれませんね」
「でしょう!イチローだって、ドラフト4位ですよ。
人間なんて、いつ花が咲くかわからないわけでしょ。最初はパッとしなかったけど・・・
5年、6年目あたりでとか、極端な話10年過ぎでとか・・・」
「それわかります!住宅メーカーの営業担当者の方向けの研修をさせてもらっているんですが、
営業なんかはある時にグッと伸びるって、おっしゃいますね。
なにかしら、きっかけがあるのかもしれませんね」
「そうなんですよ。だから、インターンでも新卒採用でも、即戦力として能力がありそうだと思って採用するのは、どうかっていう」
「色々な企業の方に、実際のところを伺いたいですね」
思わず私も、乗り気になってしまいます。
「そうなんですよ。 『御社のエースは、1年目から凄かったですか?』って」
「それ、面白そうですね!私も聞いてみたいです!」
「新井さん、是非、聞いてみてください。きっとみんな「そう言われてみれば・・・」とか言うと思うんですよ!」
長堀さんとのお話、ちょっとボリュームがあるので、後半部分は別の機会にUPしたいと思います。
こういう風に学生を見て採用したらうまくいくのではないかという、学生と多く接している長堀さんならではの示唆に富んだ話が満載になると思います。
採用担当の方、是非、楽しみにして頂ければと思います。