シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。夏空が広がっています。
もうあとわずかで6月ですものね。1年の半分にかかってきました。はあ・・・。
昨日、おかげ座のシナリオ・センターが創ったお伊勢参りのジオラマが無くなったと書きましたが、当の本人の新井講師に報告したところ、「20年以上前のことだからなあ」と、とてもがっかりしていました。
そこから進んで作家集団で、仕事を受けるというやり方ができないかと盛り上がりました。
おかげ座などのお仕事をさせていただいた時のクラスの方は、7割の方が脚本家、構成ライターなどとプロになっていらっしゃっていることもあり、実践を重ねることで力がつく、講師の誘導で的確なものができる、競い合うことでモチベーションが上がるなど良い点が多いようにも思えるのですが・・・。
ただ、このクラスの方々は20年以上たった今でも仲が良いのですが、コミュニケーションの取り方などクラス一丸となってできるかどうかが難しいことがあるかもしれません。
作家集団で、個々の目的に向かって学ばれることも大事ですが、映像作りは共同作業ですから、ともに作るという経験も必要かもしれません。
なにかあると、色々な構想が湧いてくるのが私の悪い癖、本当はいいと本人は思っていますが・・・(笑)
より良い方法を考え、より確実に早くデビューできるようなバックアップ体制を、より喜んでいただける作家集団のあり方を模索していきたいと思っています。
なんだって、生まれ変われるものです。「ゴジラ」も新たなハリウッド版で生まれ変わりました。
1954年に生まれたゴジラは、水爆実験から生まれました。ちょうどアメリカの水爆実験で被爆した第五福竜丸事件のときです。
今回のモチーフは、東日本大震災、福島原発とのことですが、「ゴジラ」は常に戦争・原発・核問題に警鐘を鳴らす存在のようです。
米国版「ゴジラ」のギャレス・エドワード監督は「人間はコントロールできないものを扱うべきじゃない」とこの「GODZILLA~ゴジラ~」を創られたそうです。
日本も東宝スタッフ、「ゴジラ対ヘドロ」の坂野義光監督も協力されているとのこと。
唯一の被爆国である日本だからこそ、「ゴジラ」の存在意義は大きいと思います。
坂野監督は「私たちは事故から何を学んだのか。二度と事故を起こさない道は、原発をなくすことだ。ゴジラの警告はいつ人間に届くのか」と仰っています。
7月25日、日本公開です。
新たに生まれ変わった「ゴジラ」のメッセージに耳を傾けたいものです。