シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。一時代が終わってしまったとしみじみ思う今日この頃です。
今日は、元講師をしてくださっていた新井一の愛弟子のひとり内藤玲子さんのご葬儀に、鎌倉まで行って参りました。
6月2日午前8時、心不全のため86歳の生涯を閉じました。
もうほとんど方が、シナリオ・センター講師としてのかかわりをお持ちではないのですが、本科で習われたという作家集団のAさんが、お通夜にきてくださったのは、嬉しい限りでした。
シナリオ・センターの激動の時代を頑張って、今日の礎を創ってくださった方がおひとりおひとりと櫛の歯が抜けるように去っていかれるのは、とてもさみしいものです。
お別れとお礼を申し上げてきました。
シナリオ・センターは、来年で45周年を迎えます。
株式会社シナリオ・センターとして、その頃の生徒さんが株主になり作られた会社です。
143名の当時の生徒さんのおかげでできたシナリオ・センターです。
一度も配当なども出せずにいる情けない経営者としては、本当に足を向けては寝られない皆さんなのです。
内藤さんとは、私が高校生くらいの頃からのお付き合いでしょうか。
シナリオ・センターが立ち上がる前、寺子屋式に自宅で新井教室としてシナリオ学校を開いていたときからですから、もう40年以上もの時間が経っています。
その頃から生徒さんとともに生きてきたシナリオ・センターです。
その精神は忘れることなく、常に生徒さん目線で考え、運営しているつもりです。
ライターズバンクなども、登録料もあっせん料もいただきませんし、ピンハネもしないので、最近ではオファー先の方々から、「取った方がいい」と苦言(?!)をいただくくらいです。(笑)
一人でも多く、一日でも早くデビューしてほしい。
魅力ある映像を描ける脚本家として、常に映像界をリードする力、技を持ってほしい。
そんな脚本家の養成を心がけています。
そして、シナリオの第二の効用として、想像力、創造力、俯瞰力を持つシナリオ力を身につけていただいて、他人を想える優しい社会を担う人を増やしていきたいと願っています。
同志をひとり、お送りしてきました。讃美歌405送別「また、会う日まで♪」と心からうたってお送りさせていただきました。アーメン。
私たちを見守ってくださることを願いながら・・・合掌。