シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。またまた柏原寛司さんから、新井一の映画のポスターをいただきました。
出身ライターの柏原さんは、オークションで新井一の作品のポスターをみつけると、落としてくださりプレゼントしてくださいます。
映画全盛期の昭和30年代は、映画といえば3本立て、2本立てでした。
新井は、「喜劇 駅前シリーズ」や「落語野郎シリーズ」などメインの映画もたくさん書いていますが、併映用の映画もたくさん創っており、いわゆるB級作品と言われるものですが、1本40分とか1時間くらいの映画もありました。
シリーズものは、当時人気だったのでポスターも欲しい方がいるのはわかるのですが、私ですら知らない作品のポスターが、結構な値段で出ていて、セリ落とせなかったりするそうです。
柏原さんが、いつも気にかけてくださって、本当にありがたく、新井は幸せ者だと思います。
来年、新井一の生誕100年にあたります。
創立45周年でもあるので、盛大にお祝いしたいと思っていますが、いただいたポスターは大々的に飾りたいと思います。
本当にいつもありがとうございます。またよろしくお願いします。(笑)
今回いただいたポスターは、「駅前学園」と「森繁よ何処へ行く」です。「森繁よ何処へいく」は、番宣「東京映画撮影所通信」までつけてくださいました。
この映画は、当時一世を風靡したラジオドラマ「わが街に詩あり」の映画化で、評判の良かった番組のいくつかのお話から創ったものだそうです。
実を言うと、私は、この映画のワンシーンを鮮明に憶えているのです。
たぶんラストシーンだと思うのですが、なにせ小学校就学前に見た映画ですから、前後の脈絡やどんな話だったかは、まったく覚えていません。
ですが、森繁久彌さんが、夜の遊園地のメリーゴーランドに乗って童謡「月の砂漠」を歌っているシーンと森繁さんの独特な歌声だけは、目に焼き付き、耳に残っています。
いまだに「月の砂漠」=森繁久彌になっている私です。(笑)
どなたも、まざまざと浮かぶ映画のシーンをお持ちかと思います。
それが、その後の人生に影響をもたらすこともあるような気がします。
そんな心に残るシーンを描きたいですね。
誰かの人生に影響を与えるかもしれないということは、責任重大でもあります。
他人の気持ちに寄り添える脚本家になっていただきたいと願っています。
シナリオ・センター代表 小林幸恵 著
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シナリオ・センター 堀江史朗 著
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