シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。大気が不安定で、この三連休が危ないんですって。ちょうどサマーセミナーなんですけれど・・・。
1991年から始まったサマーセミナー(その頃は夏期合宿といっていましたが)、今年で23回目になります。
まあ、形態は色々ですが、よく続いているものだと思います。
その前も箱根や湯河原で合宿をやっていたのですが、10年近く中断したような気がします。
シナリオ作家養成講座を担当している河合講師などは、その頃16,7歳で参加されていたし、上原講師も大学生だったと思います。なんてことだ(笑)
1991年再開第1回目の合宿は、箱根でした。全員貸切バスで箱根まで行きました。
NHK、読売テレビ、東宝のプロデューサーの方々もおいでくださいました。
再開初の夏期合宿の目玉は、10人の若手ライターとのゼミナールでした。
いまや大御所の森治美さん、柏原寛司さんなどもまだまだ若手で(笑)、一緒に夜中まで生徒さんたちと飲んで騒いでお喋りをした記憶があります。
キャンプファーヤーもやりました。当時は、山ならキャンプファイヤー、海なら花火っていうのが定番だった時代です。
生徒さんものりに乗って、確かシナリオの女神様が点火するというシナリオを書いて、シナリオに命を懸ける宣言などやったり、フォークダンスを踊ったり・・・懐かしい思い出です。
遠出するとお忙しい出身ライターの方やプロデューサーにおいでいただきにくいと何年かしてと都心のホテルでやるようになりました。
その時は、先輩ライターやプロデューサーにおいでいただき、交流パーティーもやりました。楽しいひとときでした。
今のサマーセミナーには、こういうゆとりがありません。
ひたすら、勉強、勉強と詰め込んでおります。
昔が良かったとはいいませんが、今のゆとりのなさは、時代の反映のような気がします。
「受講料や時間がもったいない」という声はいざ知らず、遊びの時間を入れると、「なにをしていいかわからない」「知らない人と話せない」という声が多くなっています。
先輩ライターに、「シナリオ・センターは甘やかし過ぎ」とお叱りをいただくこともあります。
シナリオライターは一匹狼みたいなものですから、自分一人で頑張らないといけないことだらけです。「おんぶにだっこで創作なんてできるか!」といわれればそうかとも思います。
私自身も悩むところです。何がいいのか正解はありませんが、ここ数年は、過酷な12時間、1日頑張れたという充実感とモチベーションを持っていただけるようにすることを主眼としてます。
日曜日、月曜日とサマーセミナーが始まります。
ちょっとだけ昔みたいな気分も欲しいかなと思って、最後の最後、みんなで好きな飲み物、もちろんアルコールもOKで、「頑張ったよ!」って乾杯をしたいと思っています。
楽しく有意義なサマーセミナーにしたいなあって思っています。