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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

みんなが一緒に笑える幸せ

シナリオ・センター代表の小林です。2日間お休みいただき、ありがとうございました。
サマーセミナーの疲れを取ってきました。
温泉に身も心も癒され、そのあと人間国宝の至極の芸を堪能してまいりました。

城ケ崎

私の個人的な話です。温泉旅行伊豆高原に行ってまいりました。
実は、高校時代の友人との婦人会(女子会というにはもはや失礼な年であります)、お付き合い50周年記念旅行です。
高校1年生の時からずーっと果てしなく付き合ってきた6人の女たち。昨日は一緒にお風呂に入り、まさに裸の付き合いで、何でも言い合える友人とおしゃべりして美味しいもの食べて・・・とても幸せなひとときでしたが、だから痩せない。(笑) 

小三治 抜け目のない未亡人

帰ってからその足で、小三治一門会へ行きました。
落語は、小さい時から父の影響で、もう鬼籍に入られた名人の落語をたくさんが聞かせていただきました。
文楽、志ん生、志ん朝、円生、今輔、談志、馬生、正蔵、金馬、小さん・・・たくさんの名人たちは皆さんあちらへ行ってしまわれましたが、私は、小三治師匠の師匠である小さん師匠が大好きでした。
その小さん師匠に次いで、小三治師匠が人間国宝になられました。おめでとうございます。
落語家では、柳家小さん師匠と桂米朝師匠と三人目の人間国宝です。
演目は、なんと珍しく「死神」でした。落語って、結構ブラックなんですけれど、ラストのくしゃみ一つで小三治氏師匠は終わらせます。終わらせ方の間の見事さ。
小三治師匠の話にはホント魅せられました。

私は、落語や歌舞伎や文楽といった古典も好きですが、含蓄はまったくありません。文化芸術って、好きっていうだけでいいと思っています。
でも、この「好き」というのが曲者で、どれだけの人に「好き」と言わせられるかが、上手い下手とか、良し悪しとか人気、興業に繋がる気がします。

旅行の前日は、三谷幸喜さんのコメディ「抜け目のない未亡人」を観劇しました。三谷さんが大好きでほぼ全作品を拝見しているのですが、今回はちょっと・・・。
大竹しのぶさんはじめ超芸達者の役者さんが勢ぞろいなのに、このコメディ、見ているこちら側と演じている側の気持ちが空回りしてしまうような・・・。
絶賛されている方もたくさんいらっしゃるので、あくまで、私個人の思いですが、とても残念でした。
「泣き」のツボはほとんどの方が一緒ですけれど、「笑い」のツボは、相当の違いがあるんですよね。
みんなで一緒に笑い合えるって、幸せなことですけれど、とてもとても難しい。
落語とお芝居では違いますが、「笑い」の難しさを感じました。 

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