子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
夏!って感じの日々ですね。シナリオ・センターの新井です。
シナリオ・センターで夏といえば、川喜多映画記念館と一緒に毎年実施している『夏のシナリオ教室』です。
2日間で実施するこのイベントは、1日目に子どもたちにシナリオを書いてもらい、2日目にそのシナリオを基に映画を撮るというものです。今年は7月30.31日に実施です。
ここ最近、子ども向けのワークショップに映画を撮るというのが増えている気がしますが、シナリオの書き方から学んで、書いて、撮影するというものはないように思います。「シナリオを教える」というのは、シナリオ・センターだからこそだなっと、勝手にえばりたくなる、夏なのです。
シナリオ・センターが、子どもにシナリオを書いてもらいたい理由を3つに絞ってみました。
魅力的な映画やテレビドラマを作ってくれる未来の脚本家や映像作家を増やしていきたいのです。
それには、一にも、二にも、シナリオなわけです。
なんであれ、ドラマ制作に関わるのであれば、シナリオが読めなければつとまりません。
シナリオを読めないプロデューサーさん、監督さん、照明さん、音声さん、美術さん、衣装さん・・・もちろん役者さん。
シナリオを読めないなんて、あり得ないわけです。
将来、映像業界で活躍してくれるかもしれない子どもたちに、シナリオの大切さ、面白さをしっかりと味わってもらいたいと思います。
シナリオを書く時、4人の登場人物がいれば、4人の気持ちや性格を想像しないとセリフもト書も書けません。
シナリオを書くということは、想像力が必要になります。
このキャラクターは、どんなアクション・リアクションをするのか。常に考える癖がつくのが、シナリオです。
「相手のことを考えなさい!」というのは簡単です。なのに、やるのは難しい。
でも、シナリオならそれができるわけです。
そして相手のことを考える力は、生きていく上で絶対に必要になる力です。
子どもたちには「映画撮って楽しかった!」と思ってもらえればいいと思います。
でも、シナリオを書く過程でそういう頭の使い方をしたんだよっということを、ちょっと心に留めてもらえたらと思っています。
シナリオは、どこで、いつ、だれが、何をして、何と言うか。そう、ごっこ遊びの延長です。
実はそんなに難しいことではありません。
でも、ごっこ遊びのままでは形に残りません。形に残そうとするとき、創造力が必要になります。
映画であれば、シナリオのイメージを、どうやればうまく撮れるのか。そこを考えるのが創造力です。
映画の場合は、一人ではなかなかできないので、みんなの協力も必要です。
男の子と女の子が話しているワンシーン。
このワンシーンをどう撮るとシナリオの意図を汲めるのか。
何百通りの中から、相談しながら撮影します。ものすごい創造力を使っています。
シナリオを通して、映画の撮影を通すことで、楽しみながら子どもたちは、何かしら気づくことがあるのだと思います。その時、算数の答えを出すように、「子どもシナリオ教室」×参加=「こうなった!」とはなりません。
でも、子どもたちの経験という血肉にはなります。それが、いつ花開くのか。開かないのか。それは私たちにはわかりません。開こうとしちゃ、ダメな気だけはするのです。
シナリオ・センターがやることはただ一つ。より、想像力と創造力を発揮できる場所を川喜多映画記念さんと作ることです。
あとは、子ども任せ。今年は7/30.31。2014年の夏を感じてきます。
シナリオ・センター 新井一樹
2010年からシナリオ・センターにて、シナリオをツールにした「1億人のシナリオ。」プロジェクトを立ち上げ、担当しております。
ッシナリオ・センターでは「想像力・創造力」を豊かにするために、小学校から大学、企業、公共施設などでシナリオを使った研修や講座を実施しています。お気軽にお問合せください。詳細はこちらから