シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。東京は暑さに辟易していますが、四国は大雨で大変、土砂崩れなど大きな災害が起きませんように。
「自然災害」ときくと、それに対処できていない日本の行政に、反射的に怒りを覚えてしまう私です。
言葉が通じないものには最大限の防御を、言葉が通じるものには最大限のコミュニケーションをと思います。
今日の「ミソ帳倶楽部 達人の根っこ」は、NHKチーフプロデューサーの篠原圭さん。
シナリオ・センターの出身ライターで、昨年亡くなられた中園健司さんの遺作「東京が戦場になった日」を中心にお話をしていただきます。
3月に放映されたこの番組は、今まであまり知られていない「学徒消防隊」「年少消防官」が命を懸けて、東京大空襲から国民を守ろうとしたお話です。
多くの若者たちが、爆撃を消し止めようと無謀な戦いに挑み、命を落としていきました。
「モンテカルロ・テレビ祭」で、「モナコ赤十字賞」を受賞し、3月放映より編集でカットされた部分を入れた長尺の98分で8月15日放映されます。
8月15日午前0:30~2:08です。
前番組の「時論公論」が集団自衛権など日本のありかたについて討論をするので20分押して、前回お知らせした時間より、20分遅れた0:30からの始まりです。
戦争は、「ここだけやる分には、日本は大丈夫」ということにとどまらないということを、この「東京が戦場になった日」をご覧いただければ、どなたでもお解りになると思います。
6日は広島原爆記念日、9日は長崎原爆記念日、15日終戦記念日、戦争の傷跡をひしひしと感じさせられる日です。
出身ライターの阿相クミコさんも終戦記念ドラマを描かれていらっしゃいます。
終戦記念日スペシャルドラマ「命ある限り戦え、そして、生き抜くんだ」(CX)
ペリリューの戦いで、部下に玉砕をさせず、パラオの民間人を死なせなかったという実在の指揮官中川洲男さんのお話です。
終戦から69年を迎える今、戦争への道へ、軍靴の足音が聞こえそうな気配がします。
そんな中、故中園健司さんがどのように考え、このドラマを描いたのか、今日の篠原プロデューサーのお話は、とても楽しみです。