シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。九州、四国、北海道と驚くような大雨が続いています。こちらは地獄の窯が開きっぱなしのような暑さ、山形が東京より暑かったのにはびっくり。
鎌倉子供シナリオ教室では炎天下での撮影が続いたのですが、誰一人具合が悪くならなかったことは奇蹟だったのだと、神様に感謝です。
熱中症には、炭酸水がいいとか。みなさま、くれぐれもお気をつけて。
明日は、広島の原爆記念日。8月は身体だけでなく心も熱く辛い月です。
NHKの篠原プロデューサーのミソ帳倶楽部でのお話は、中園健司さんとどのようにして、シナリオを作り上げていったのか、白本(初稿)に書かれていたシーンを配布してくださり、そこを完本では、なぜ削ったのか具体的なお話から始まりました。
篠原プロデューサーは、一度戦争ドラマをシナリオ化してみるといいとおっしゃっていました。
ドラマとしてどう描くか、どういう手法がいいのか、どうしたらメッセージを伝えられるのか、重いテーマだからこそ、ものを創る人間であれば、自分で書いてみることが必要だと思います。
正解はないのですが、自分が面白くても引いた目で見る感覚が必要であり、ENDマークをうたったシナリオ(最後まで書いたものという意味です)を書くことで自分の世界観がわかるとおっしゃっていました。
そうです。シナリオ・センターが、日本中の人にシナリオを書いてもらいたいのは、そこなのです。
「東京が戦場になった日」は、モンテカルロテレビ祭でモナコ赤十字賞を受賞されましたが、ヨーロッパに行かれてみて、戦争の意味を問う世界的な欲求が強いことをとても感じられたそうです。
審査評です。
「赤十字の7つの基本原則にうたわれている人道と奉仕の精神のドラマを見た。
第二次世界大戦末期に、年少消防官や学徒消防隊として、消火活動や人命救助にあたった若者たちの勇気や弱者を守ろうとする志、そして気高さに感銘を受けた。
このドラマは友情と慈愛の賛歌である。
「生命力は破壊力をも凌ぐ」というメッセージが最後に心に響いてきた。」
日本は、今どう行く道を築こうとしているのでしょう。
私たち日本人は、広島に、長崎に、沖縄に大きな大きな負担を背負わせて、今の平和を甘受しています。
世界中で起こっている戦争は、対岸の火事ではありません。いつでも、起こり得るのです。
私たち一人一人が考え、止めなくては、日本だけでなく、世界中が不幸になります。
「戦争は二度と起こしません」お題目ではなく、きちんと起こさない姿勢を貫きたいと願っています。
シナリオ・センター代表 小林幸恵 著 BookBeyond http://bit.ly/Ue2KM7
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シナリオ・センター 堀江史朗 著 BookBeyond http://bit.ly/1kE1pb3『ラジオドラマの書き方』ラジオドラマの第一人者である堀江史朗氏による『ラジオドラマの書き方』。
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