シナリオ・センター代表の小林です。シナリオ・センターの夏休みも終わり、本日は全員集合！です。
１週間のツケを体で払うべく、全員黙々とひたすら作業をこなしております。(笑) 

夏休みを取られた方、夏休みなどまだまだの方、夏休みなどない方etcetc・・・色々いらっしゃるでしょうけれど、うらやましがられながら、１週間のお休みをいただきました。ありがとうございました。

お休み前に申し上げました通り、お休み初日の１０日は、伊東按針祭花火大会へ、嵐を突いて行ってまいりました。
オホホホホ・・・（高笑い）同日の東京湾大華火大会は中止になったというのに、伊東花火大会はやりましたよ。やりました！打ち上げました！
ついに究極の晴れ女を証明いたしました。
台風のせいで人出は、例年の半分くらいだったようでした。
15時に決行を決定という情報が流れたときには、まだ雨はざんざん降りで、さすがの私も、伊東市の勇気ある決断にいささかあきれていたのですが、岩も通す一念は、素晴らしい花火大会になりました。伊東市のみなさん、お疲れ様でした。
 

伊東の花火大会のほかは、お芝居を２本、映画を１本、テニス１回。
お芝居は、大人計画と劇団☆新感線のコラボ「大人新感線・ラストフラワーズ」と三谷幸喜さんの「君となら」を観ました。
どちらも最高に面白かったです。
 

「ラストフラワーズ」は、大人計画の松尾スズキさん脚本で劇団☆新感線のいのうえひでのりさん演出。
それぞれの劇団から生えぬきの劇団員が集まり、ガチンコ勝負という素晴らしいコラボで、めちゃくちゃ面白い脚本で、笑いで茶化しながらしっかり反戦しているのに、そんなこと何にもないようにオチャラケで演じきる役者さんたち、もう、脚本も演出も役者もさすがで、いうことなしです。
笑って、笑って、心にズシーン！声高に直接言うよりも効きます。
これができるのが、クリエイターというお仕事。
私たちの仕事って、すごいことがいっぱいできるのです。

三谷幸喜さんの「君となら」は再演です。1995・1997年のどちらかを私も拝見していて、今回で2度目です。
初演のイメージも強く、今回のお父さん役が草刈正雄さん、初演は角野卓造さんですから、あまりにも違うし(笑)、初演の恋人役は亡くなられた佐藤慶さんでびっくりさせられた記憶があるし、竹内結子さん、イモトアヤコさんは初舞台だっていうし、・・・と思って、ちょっと引き気味でいたのですが、まあ、大笑いの連続でした。
お話はとても単純です。歳の離れた恋人（70歳）を紹介したい長女の嘘がというシチュエーションコメディ。
カセ表の中にもある「嘘」を巧みに使って、次から次へと嘘が嘘を呼び・・・こんなに面白くできるのだという見本のような脚本です。 

夏休みラス日の昨日は、橋部敦子ディにしようと思い立ちました。
午後9時から「日曜劇場　おやじの背中」が橋部敦子さんの「親父の再婚・娘の離婚」が放映だったので、昼間に映画「幕末高校生」（東映）を観に行きました。
橋部敦子さんの脚本のうまさは定評のあることころですが、「幕末高校生」では、キャラクターの濃さ、小道具のルービックキューブとか腕輪の使い方、「ガチ」というセリフ、ろくでもない気弱な勝海舟が見せるラストへの持って行き方・・・細心のディテールの描き方がすごい、これこそ橋部ワールド。
「未来は明るいかい？」の勝海舟のセリフに、現在へのメッセージを感じ、泣けました。 

「親父の再婚・娘の離婚」は、娘の父への抵抗が、シーンごとに過去へつながって、ふたりの心の中が見えるようでした。亡くなった妻が一緒に行きたかった旅館で、父親の「さみしい」という一言から、お互いの気持ちがわかり合っていく・・・人間誰もが持っている寂しさを、父は再婚という形で、娘は離婚という形で違った形で切っていこうとするラストは見事でした。
一日たっぷり楽しませていただきました。
橋部敦子さんの脚本は、基本の技術を巧みに生かして、どんな時でもぶれません。すごいなあといつも感心させられています。

すみません。今日はちょっと長くなりました。私の夏休みのご報告でした。十分充電させていただきました。長のお休みありがとうございました。
さ、さ、ささ、未来を明るくするために、今日から頑張るぞ！！
今週末は、初恋の人加山雄三さんの武道館コンサートへ行ってきまーす。
まだまだ私の夏休みは続きます。(笑)